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111点先取、ボールは40ミリ

卓球は直径40mm、重さ2.7gの小さくて軽いボールを長さ2.74mの台をはさんで相手と向き合い、打ち合います。

現在のルールでは1ゲーム11点先取で、5ゲームズマッチ(3ゲーム先取)や7ゲームズマッチ(4ゲーム先取)で行われます。各ゲームでスコアが10‐10になった場合(ジュース)は、どちらか先に2点差をつけたほうが勝ちとなります。

また、サービスは2本交替で試合が進んでいきます。ただし、10‐10以降は1本交替になります。

2ボールの回転が重要だ!

1で触れたとおり、卓球は非常に小さいボールを狭い相手コートに入れなければいけないので、ミスがどうしても出てきます。ミスを生む大きな要因が、ボールの回転。

試合ではサービスをはじめ、さまざまな回転がボールにかけられていて、この回転への対応が大きなカギになります。

3サービスとレシーブが勝敗のカギ!

卓球というと、ラリーが長く続くイメージが強いようですが、実際の試合ではラリーはあまり続きません。どちらかの選手が1点を取るまでに、ほとんどのラリーが8球目(打球4回)以内で終わり、半分以上のラリーは4球目以内で終わります(右図参照)。

つまり、8球目までにどういう攻撃(または守備)をするかが大切になってきます。なかでも、サービスを出す側はサービス+3球目の技、相手側はレシーブ+4球目の技が特に重要です。

4得点には多くの要因がある

卓球は「点を取ったり、取られたり、もらったり、与えたり」するスポーツです。例えば、あるゲームでA選手が11‐8でB選手に勝ったとします。A選手が取った11点は、すべてA選手の得意なプレーで取ったわけではなく、B選手の単純なミスによってもらったような点もあるはずです。

すべての得点を自分の得意なプレーで取ったと思いがちなのですが、実はそうではありません。そこが卓球の面白いところでもあります。

5心理面が結果を大きく左右する!

卓球は相手との距離が非常に近いので、お互いの表情やしぐさなどがよくわかります。それによって、気持ちの変化が生まれやすいのが特徴です。しかも、得点が入ってから次のサービスが出されるまでの間はわずか15秒ほど。スピーディーな展開ゆえに、そのときの心理状態がくっきりと試合に表れるのも特徴です。

つまり、心理面が試合のゆくえを大きく左右するのです。お互いの気持ちのぶつかり合いという意味で、「台上の格闘技」ともいわれます。

6さまざまな魅力がある!

卓球の魅力は、なんといっても試合で勝ったときの喜びにあると思います。ただし、それだけではありません。スピーディーなラリー、さまざまな動きや複雑なテクニックを使い分けたプレーも大きな魅力です。

スピーディーなラリーには、技術はもちろんのこと、予測と判断も大切です。ボールを打ち合いながら、相手の打球コースを予想したり、自分の対応を考えたり、常に“一歩先”に頭が働いていることが必要になります。こうした、相手との駆けひきも卓球の大きな魅力です。

卓球の起源

19世紀後半にイギリスの貴族が娯楽として始めたのが最初。きっかけは、室内のテーブルの上でテニスの真似事をしたことだといわれている。日本に伝わったのは1902年(明治35年)。坪井玄道氏が留学先のイギリスから日本に持ち帰ったという説が伝えられている。