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男子決勝は手の内が知れた木造と高見。
試合開始からペースを飛ばしたのは木造。積極的に攻めていき、やや受け身になっている高見を打ち崩していく。
どんなにリードを広げても木造は「よし!」とガッツポーズで自分を鼓舞し、隙を見せない。ブロックから入る高見とは対照的に、3球目、4球目で強打を打ち込んでいった。
3ゲーム目は高見も勝負に出た。
ラリーの中で強打を作り、木造を台から下げさせる。攻めないと負ける。そう言い聞かせているかのように難しいボールでも打ち込んでいきゲームを奪った。
しかし、絶対に優勝するという気迫は木造のほうが大きかったかもしれない。
4ゲーム目から息を吹き返し、前にも増して強打を放っていく。攻めたい高見が守りに回らざるを得ないほど、超攻撃の木造が押していく。
試合の終盤ほど、3球目の決定率が上がっているようにも見えた木造。
攻めて、攻めて、攻めきって、インターハイの優勝を手にした。
敗れた高見は「守りに自信があるからそこから入ってしまった。もっと自分から先手をとっていかないと……」と状況を変えられなかった自分を悔やんだ。
優勝した木造は「ずっとインターハイにかけてきた。ジュニアは優勝したけど、昨年負けていたインターハイでリベンジしたいと思っていました。目標は3冠王だったので、少し悔しいけど、優勝できて良かった」と笑顔を見せた。
アスリートとしては身長は高いほうではない。
しかし、卓越した技術と戦い抜く体力。そしてなにより大舞台で動じないメンタルが光った木造。
大器と言われた天才左腕がまたひとつタイトルを手にした。