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2019.11.08

#RESULTS

【男子準々決勝】対ドイツ戦を振り返る

倉嶋洋介監督
「苦しい戦いになることはわかっていました。ダブルスを取られてからシングルスで3点取ったことは大きな収穫だと思います。
張本は調子が上がってきています。大会前の1週間もいい練習が出来ていたので、その成果が出たと思います。特にフォアハンドが随所で決まっていましたし、かなり得点パターンも増えてきたので、オフチャロフ選手に対しては、レシーブさえしっかり出来ていれば、かなり勝つ確率は高いと思っていました。
吉村に関しては、以前3-1でリードしていてひっくり返されてしまった試合がありました。サービスが上手いので、そこでどれだけ崩せるかというところが一番のポイントだったので、3球目も狙えて、彼の持ち味が出た試合でした。大舞台に強いのが吉村だなと改めて感じた試合でした。
ダブルスは、準備も出来ていませんでしたし、リオ五輪や世界選手権と比べたらコンビネーションはよくないですが、徐々によくなってきたと思います。丹羽も少しずついい準備が出来ていますし、自信を持ってプレーが出来てきたと思います。
このままドイツに負けてしまったら、嫌なイメージで東京五輪を迎えるなと思っていましたが、今日それを払しょくする試合が出来たので、よかったです。
中国戦では今日と同じように向かっていくだけです」

 

 

 

張本智和
「チームがリードされている状況で、今まで勝ったことのない相手とやるのは少し不安がありましたが、昨日負けたことで逆に肩の力が抜けたので、今日はいいプレーが出来ました。
オフチャロフ選手との対戦で、4ゲーム目7-1の場面で相手のスマッシュに対して咄嗟に体が反応して、スマッシュできました。あれは練習して出せるものではないので、状態が上がってきていると思います。
世界選手権が終わってから地道にフォアの強化をしてきたので、少しずつ成果が出ていると思いますが、もっと確実に点を取れる武器にしなければならないので、ここで満足せずに、継続して強化したいです。
フランチスカ選手は、樊振東選手に勝ったり、大会で毎回上位に入っていて3番手とは思えない強い選手です。ヨーロッパ選手にしてはバックが上手い選手で、今回もバック対バックでの勝負はチャンスがありませんでしたが、粘ってからフォアで決めることが出来ました。
真晴さんが相手のエースに完璧に勝ってくれて、自分が絶対に決めるしかないという流れでした。感謝したいです
水谷さんがいない中で、メダルを獲れるのかと言われてきましたが、厳しいドローでも勝ってメダルを獲れたことは僕たち3人にとって大きな自信になりました。誰がいなくても日本は戦えるんだというところを見せられてよかったです
神さんは、ダブルスが負けてしまって『緊張しています』と話したら『そこまで考えなくていいんじゃないか』といつものように笑わせて気持ちよく送り出してくれました。今回は裏で支えてくださって、コーチのような存在です」

 

 

 

丹羽孝希
「1ゲーム目は非常にいいプレーが出来ましたが、2ゲーム目からは相手が実力通りのプレーをしてきて、僕らも悪くなかったのですが、相手の方が実力は上でした。
まだまだ自分の満足のいく状態ではありませんが、ラストに回ってきても絶対に勝つんだという気持ちで準備していました。
昨日よりはダブルスはよかったです。お互いに攻めるパターンが出来てきました。
中国に対してもチャンスはあると思うので、1番のダブルスで頑張って取って、プレッシャーをかけたいです」

 

 

 

吉村真晴
「試合前から張本が『僕が2点取るので任せてください』という意気込みで僕らに余裕を与えてくれました。本来であればダブルスを取って、張本の2点というのが理想でしたが、今回はサプライズというか、ボル選手に勝つことが出来ました。
第3ゲームを取られていたら、サービスに慣れられて相手にレシーブから攻められる展開になったと思います。前回の香港オープンでも3-1から逆転負けしていますし、勝負強い簡単に勝てるような選手ではないので、第3ゲームで決め切らないと負けるという思いで戦っていました。
今日はフォアハンドも走っていたので、最後まで自信を持って戦うことが出来ました。
縮こまってしまっては、自分らしさは皆無に等しいので、サービスとフォアハンドで勝ち切るというのが強さなので、そこに自信を持っていまし。
合宿の時から調子がよかったので、それに反して結果が出ずもどかしさがありましたが、倉嶋さんはじめ、みんなで『自信をもってやっていこう。覚悟をきめてやるしかない』と話していました。負けたことで、冷静に慣れました。自分は弱いんだと改めて感じることが出来ました。昨日は『自分は必ず勝てる』という自信が大きすぎたので、今日はチャレンジャーとして戦ったことがいいプレーにつながりました」