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2020.06.24

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2015世界選手権蘇州大会を振り返る(2015年7月号から)

  • 男子シングルス優勝 馬龍(中国)

  • 女子シングルス優勝 丁寧(中国)

  • 男子ダブルス優勝 張継科(左)・許昕(中国)

  • 女子ダブルス優勝 劉詩雯(右)・朱雨玲(中国)

  • 混合ダブルス優勝 許昕(右)・梁夏銀(中国・韓国)

昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。

 

2015世界選手権蘇州大会結果はこちら①

2015世界選手権蘇州大会結果はこちら②

2015世界選手権蘇州大会結果はこちら③

2015世界選手権蘇州大会結果はこちら④

 

2015世界選手権蘇州大会。男子単で馬龍(中国)が初優勝。女子単では丁寧がアクシデントに見舞われるが優勝。またこの大会よりダブルス種目に、国際ペアが復活。混合ダブルスでは、中国・韓国の許昕・梁夏銀が優勝。石川佳純・吉村真晴ペアが、日本にとって38年ぶりとなる銀メダルを獲得した。またプラボールになって初めての世界選手権ということもあり、より一層、身体全体を使う打法になった選手を多く感じた大会でもあった。

※所属・年齢は大会当時のまま

 

男子単で馬龍、女子単で丁寧が優勝。混合複で石川・吉村が銀メダル

 

男子単決勝は、馬龍と方博の中国勢同士の対戦。馬龍の強力なフォアドライブと中陣からのバックハンドドライブが要所で決まり、「優勝候補」と言われ続けた男が悲願の初優勝を達成。女子単では丁寧が右足首を痛めるアクシデントに見舞われるが、そこから戦術転換し優勝した。

男子複では張継科・許昕(中国)ペア、女子複では劉詩雯・朱雨玲(中国)、混合複では国際ペアの許昕・梁夏銀(中国・韓国)がそれぞれ優勝した。

日本勢では石川佳純・吉村真晴ペアが38年ぶりに銀メダル、男子複で、松平健太・丹羽孝希が銅メダルを獲得。またメダルは獲得できなかったが、大島祐哉・森薗政崇が優勝した張・許ペアにゲームオール10-8とリード、女子単で伊藤美誠が史上最年少でベスト8入りするなど活躍した。

 

<男子>シングルス準決勝

馬龍(中国) 4(1,7,8,-7,5)1 樊振東(中国)

方博(中国) 4(5,7,-5,9,10)1 張継科(中国)

 

決勝

馬龍 4(7,-7,4,8,-11,4) 方博

 

念願のシングルス初優勝を達成した馬龍

 

ダブルス準決勝

張継科・許昕(中国) 4(-9,6,9,6,-4,3) 2 李尚洙・徐賢徳(韓国)

樊振東・周雨(中国) 4(6,7,6,6)0 松平健太・丹羽孝希

 

決勝

張継科・許昕 4(-12,7,9,-9,7,9)2 樊振東・周雨

 

男子ダブルス優勝 張継科(右)・許昕 

優勝した瞬間の「胸ドン」も話題に!?

 

<女子>シングルス準決勝

丁寧(中国) 4(-9,6,10,-5,6,-1,6)3 木子(中国)

劉詩雯(中国) 4(6,-8,9,7,8)1 李暁霞(中国)

 

決勝

丁寧 4(-7,13,7,9,-9,-4,8)3 劉詩雯

 

気迫あふれるプレーを見せた、丁寧

 

ダブルス準決勝

リージエ・リーチェン(オランダ・ポーランド) 4(5,2,7,6)0 丁寧・李暁霞(中国)

劉詩雯・朱雨玲 4(-9,9,6,7,4)1 馮天薇・ユーモンユー(シンガポール)

 

決勝

劉詩雯・朱雨玲 4(-8,8,-3,8,-11,8,8)3 丁寧・李暁霞

 

ミスが少ないスピーディーな攻撃が良く優勝した劉詩雯(右)・朱雨玲

 

<混合ダブルス>準決勝

吉村真晴・石川佳純(日本) 4(8,-5,6,-10,7,4)2 キムヒョクボン・キムジョン(北朝鮮)

許昕・梁夏銀(中国・韓国) 4(6,5,-9,5,9)1 黄鎮廷・杜凱琹(中国香港)

 

決勝

許昕・梁夏銀 4(7,8,4,6)0 吉村真晴・石川佳純

 

復活した国際ペア。厳しい戦いを勝ち抜き優勝した許昕・梁夏銀(中国・韓国)

 

<日本選手結果>

水谷隼…単ベスト8

丹羽孝希…単ベスト16、複銅メダル、混合複ベスト16

吉田雅己…単2回戦敗退

村松雄斗…単2回戦敗退

松平健太…単1回戦敗退、複銅メダル

吉村真晴…混合複銀メダル

大島祐哉…複ベスト8

森薗政崇…複ベスト8

石川佳純…単3回戦敗退、混合複銀メダル

伊藤美誠…単ベスト8、複2回戦敗退

平野美宇…単3回戦敗退、複2回戦敗退

平野早矢香…単2回戦敗退、混合複ベスト16

福原愛…単2回戦敗退、複ベスト8

若宮三紗子…複ベスト8

 

混合ダブルス銀メダルの石川佳純・吉村真晴

 

史上最年少でベスト8入りを果たした伊藤美誠

 

優勝した許・張ペアに対し、マッチポイントを握った森薗・大島

 

~~こぼれ話~~

①女子シングルス決勝。丁寧が劉詩雯と対戦し、ゲームカウント3対1とリードする。しかし、3対3の場面でラリー中に右足首を痛めてしまう。丁寧は棄権すると思われたが、足を引きずりながらプレー。戦術転換はもちろんであるが、強い精神力をみせた。

足を痛めた瞬間の丁寧

 

②国際ペア復活となった今大会。混合複で優勝した許・梁ペア。男子ダブルスでは、卓球界で人気の馬龍・ボル(中国・ドイツ)ペアがエントリー。優勝はできなかったが、会場を盛り上げた。

人気だった馬龍・ボル。夢のようなペアリングであった

 

③卓球競技が国技の中国。会場の演出、盛り上がりも素晴らしかったが、さらに素晴らしかったのが選手、大会関係者への配慮。大会関係者が乗るシャトルバスの道路を「卓球関係者専用道路」とし、移動をスムーズにさせた。