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2007年以来会長を務めてきた兒玉圭司氏(明治大学OB)は名誉会長となり、会長には河田正也氏(一橋大学OB)が、また、理事長には、西村卓二氏(中央大学OB)の後任として板垣賢一氏(専修大学OB)が就任した。コロナ禍が常態化する困難な時代に、新体制はどのように立ち向かっていくのか。
九十有余年の歴史を引き継いだ河田会長に聞いた。
■河田正也 かわた まさや
1952年4月20日生
一橋大学卓球部OB 同大学1975年卒業
日清紡ホールディングス株式会社代表取締役会長
2014年からITS三鷹(東京都三鷹市)、ピンギス(同杉並区)に通い卓球再スタート。月に2回ペ-スだが基礎から学んでいる。
――日学連の活動方針についてお聞かせください
「日学連の良き伝統を引き継ぎながら、これからの時代にあった挑戦もしていこうと考えています。
日学連7000人の学生が充実した卓球部生活を過ごし人格面も高めていくこと、トップ層の選手には大学のレベルアップを牽引しつつ
日本や世界のトップレベルの舞台でも活躍してもらうことを、期待しています。
活動方針として、『現場重視』『多様性重視』『コミュニケーション重視』『オンライン活用・ホームページ(HP)充実化』『PDCAを回すこと』を掲げました」
――より具体的に言うと?
「『現場」とは、大会での試合や日々の練習はもとより、各イベントの計画・準備・運営、平素の会議や打ち合わせの場など、日学連の活動場面すべてです。
それぞれに関わる人たちが向上心をもち、支え合い、互いを尊重しあう、ということが『現場重視』の意味です。
日学連は、ジェンダーや国籍、選手と指導者、学生からOB・OGまでの幅広い年代、各地域の学連・各大学、と豊かな『多様性』をもつ団体です。
卓球への情熱と真摯な取り組みという共通基盤に立って、様々な特性を尊重し合い、活かしあっていくことが、『多様性重視』と考えています。
『コミュニケーション』が重要なことは言うまでもありません。現場重視・多様性重視とも表裏一体です。
昨今の状況からオンライン活用を進めていきますが、リアル(対面)の重要性はもちろんありますので、両方で補完しながらコミュニケーションを高めていきたいと思います。
『HP』は、日学連当事者だけでなく、より広く日学連を理解してもらい、日学連ファン・卓球ファンへのアピールに活用できればと思っています。
タイムリーに情報更新し、より楽しんでもらえるHPを目指します。
年間事業計画、個々のイベントや大会、日常業務、それぞれにPDCAのサイクルを回して取り組むことが大切です。
学生幹事の皆さん、前向きに熱心に取り組んでくれていますので、我々もしっかりモチベートしていきたいと思っています」
――コロナ禍で大会開催が難しくなっていますね。
「昨年は、全日本学生の主要三大会ともコロナ禍で開催ができませんでした。
そんな中で学生の希望・期待を何とか叶えたいとの兒玉会長(当時)の強い思いと関係者一同の努力で、全日本学生選抜選手権大会の代替として11月に全日本学生選抜強化大会を実施できたことは、大変喜ばしいことでした。
昨年11月に開催された全日本学生選抜選手権の代替大会
同大会で挨拶に立った兒玉圭司会長(当時)
今年も練習環境が整わなかったり、予定の大会が実施できなかったりと厳しい状況は続いていますが、まず7月1日~4日の京都でのインカレ
(全日本大学総合選手権大会 団体の部)を着実に開催したいと考えます。
社会情勢や実施会場の事情が許す限りは、日学連として開催する方針を明確に打ち出しており、精力的に準備を進めています。
第90回という記念すべき大会でもあります。
そして、秋の個人戦(同大会 個人の部)や選抜大会の開催へとつなげていくことが今年の挑戦になります。復興支援講習会も再開したいですね。
安全・安心・健康重視は当然のこととして、日学連としての管理努力で対応できることはしっかりやっていくことが大切だと思います」
――新しい取り組みはありますか。
「日本卓球協会が推奨する一般社団法人化と、規約の改正です。
今年度中に実現させるべく、板垣理事長をリーダーとして立ち上げた委員会が主導して進めていきます。
法人化・定款作成は専門の方のアドバイスをいただいています。
これと抱き合わせで日学連の規約も本格的に見直します。規約の精神は引き継ぎながら、時代に即した内容や表現にしていきます。
もう一つは、先ほど挙げましたHPの充実化、活用です。
もちろん担当者の負担など現実を考えながらですが、情報発信力を高め、魅力的な内容にしていきたいと思います。
「一般社団法人化」「規約改正」を推進する委員会でリーダーを務める板垣賢一理事長
取り組みというレベルには至りませんが、学生卓球・学生スポーツの将来像について、少し大きく長期的な視点で考え議論していくことも必要かと考えています。まだ勉強不足で今何かを申し上げられるわけではありませんが、これからの外部環境も変わっていくでしょうし、問題意識は持っていきたいと思います。
私自身、日学連の新参者ですので、いろいろな意見を聞かせて頂き、日学連の発展に少しでも貢献できるよう、皆さんとともに挑戦していきたいと思います」