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2021.07.15

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「初優勝の地、富山県で“強い湘南”を見せたい」湘南工大附(神奈川県)

  • 武田和也監督。「選手たちには後悔せず、出し切って終わってほしい」

  • 菊池玲亮主将。「後輩から尊敬され憧れるようなキャプテンでありたいです」

全国高等学校総合体育大会(インターハイ)卓球競技は8月12~17日に富山市総合体育館(富山県富山市)で開催される。
47都道府県の予選を勝ち抜いてきた全115チーム(学校対抗男子58、女子57チーム)から、4大会連続54回目の出場を決めた神奈川県代表・湘南工科大学附属高等学校(男子)をピックアップして、本戦に挑む武田和也監督、菊池玲亮主将の意気込みを紹介する。
※敬称略

 

湘南工科大学附属高等学校

監督 武田和也

 

「正直ホッとした」敗戦が続いて掴んだ代表

「正直、驚きとホッとした気持ちが半々です。このチームになって、新人戦や全国選抜、関東大会と成績が残せず、関東大会の県予選も3位。これまでの結果だけ見れば、正直厳しいと思っていました。それでも、インターハイだけは頑張らなければという想いで臨みました。

県予選の順位決定リーグ戦では、ライバルの三浦学苑と全勝同士で対戦。2対0でリードしましたが、相手校のダブルスは関東チャンピオンということもあり、やはり3番のダブルスを取られ、続く4番も落としてしまいました。接戦になることは想定内でしたが、最後に勝ち切れてよかったです。

全員の活躍で勝ち獲った代表権ですが、強いてMVPをあげるとすれば、佐藤海翔の活躍です。第1試合の桐蔭学園戦では、トップでエースの林晃平選手に3対0で勝利。チームとしても3対0でいいスタートを切れました。さらに、最後の三浦学苑戦ではラストで勝利し、大車輪の活躍でした」

 

個人ではなく、みんなで戦おう

「予選までなかなか成績が出せない中で、不安を感じていたのは選手たちです。そんな選手たちに言葉でどうこう言うよりは、私自身が選手と一緒になって練習をしよう!と、特に関東大会終了後の2週間は力を入れて、一丸となって練習に励みました。予選に向けてできることを頑張ったことが、結果につながりました。選手たちが報われてよかったです」

 

伝統の力や想いを背負って、初優勝の地、富山県で“強い湘南”を

「今大会の団体に出場する選手は、最初で最後のインターハイです。高校生にとっての1年はとても大きいと思いますが、昨年は実践機会を得られませんでした。ですから、最後のインターハイを楽しんでもらいたいですし、委縮して終わるよりは全てを出し切ってほしいです。

また、富山県は、45年前に当校(当時・相模工科大学附属高校)が初優勝した場所です。前監督の長谷部攝先生が高校3年生の時でした。

今回、このような苦しい状況でインターハイ出場につなげられたのは、伝統の力もあると思います。いろいろな人の力や想いを背負った出場だと思うので、だからこそ一つでも多く勝って、ベスト8、4を目指して、“強い湘南”を見せたいです」

 

主将 菊池玲亮

先輩と同じように記録を作りたい

「45年前に初優勝した場所での大会ということで、僕らも記録が作れるように頑張りたいです。成績が出せなかった時は、チームのまとまりが欠けていたという課題がありましたが、しっかりまとまったことで予選でも勝つことができましたし、今はいい雰囲気で練習ができています。

本大会まであと1ヶ月、今から短所を克服しようとしても難しいので、長所を伸ばすことに重点を置いて頑張りたいです」

 

前列左から、島村怜和(3年)、八幡陽介(1年)、佐藤海翔(3年)。

後列左から、中橋孝太(1年)、菊池玲亮(3年)、宮田陸斗(2年)、小野寺幹(3年)