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2023.03.27

#RESULTS

令和4年度第50回全国高等学校選抜卓球大会 女子団体で四天王寺が8連覇を達成

  • 決勝・リベルテ戦で決勝点をあげた原芽衣(四天王寺)

  • 決勝・愛工大名電戦で優勝を決定する勝利をあげた芝拓人(野田学園)

第50回の記念大会となった全国高校選抜卓球大会が終了。競技3日目の本日は男女学校対抗決勝戦が行われた。

 

男子決勝は地元・愛工大名電と野田学園が対戦。両校一歩も譲らない決勝に相応しい試合となった。試合は2台進行で行われ、両校それぞれ勝利し、マッチカウント1-1でダブルスを迎える。ダブルスも素晴らしいラリー戦が行われ、どちらのペアが勝利してもおかしくない内容であったが、愛工大名電ペアが勝利し、2-1とリードし、後半を迎える。5番の木方(野田学園)が坂井に勝利し、残された4番の芝(野田学園)と中村の試合。芝が4ゲーム目10-9とリードするが逆転負けでこのゲームを落とすと、嫌な流れとなる。5ゲーム目は開き直った中村が前半3-0とリード。野田学園ベンチがここでタイムアウトを取るが、芝が次の1本も落とし0-4とリードを許す。大方の観衆が勝負あったか、と思うシーンであるが、芝本人、そして野田学園のベンチは諦めていなかった。1本ずつ丁寧にプレーし、途中、中村の素晴らしいパワードライブを幾度となくストレートにブロックするなどし、気がつけば芝が10-7とマッチポイントを握る。この展開に、野田学園優勝、が頭をよぎる。しかし地元で負けられない愛工大名電。中村はミスを恐れず果敢に攻めて追いつき、11-10と逆転する。負けられない芝は気持ちでプレーし追いつくと最後は芝の丁寧なプレーがよく13-11で勝利し、野田学園が優勝を飾った。

「大会前に、OBに来校していただき練習をやりこんできました。色々と苦労がありましたが『お待たせしました』という感じの優勝です。夏のインターハイに勝って本当の優勝だと思っています。またしっかり練習します。」と橋津監督(野田学園)

決勝という舞台に相応しい内容の試合に、敗れた愛工大名電にも観客席から大きな拍手が送られた。

 

▲頂点にたった野田学園

 

▲チームを牽引した三木(左)・木方(野田学園)

 

▲敗れはしたが、素晴らしいプレーをみせた愛工大名電。画像は、萩原(右)・中村

 

▲ベスト4入りの出雲北陵 粘り強くプレーし勝ち星を重ねた

 

▲ベスト4 明徳義塾 藤元、横部、加藤、坂本らが果敢にプレーし活躍

 

女子決勝は四天王寺と香ヶ丘リベルテの【大阪】対戦となった。

四天王寺は、新チームになり香ヶ丘リベルテに3連敗しており、この舞台では負けれない1戦となった。

トップで兼吉(四天王寺)が、司に対して粘り強いプレーと変化のわかりにくいカットでミスを誘い先取点をあげる。2番の藤田(四天王寺)も、由本に対し積極的にドライブ攻撃を仕掛け接戦となるが、フルゲームの末に敗れてしまう。キーポイントとなったダブルスは、四天王寺ペアが1-2とリードを許すが、4ゲーム目以降は、藤田・伊藤がお互いの特徴をいかすプレーをみせ勝利し、王手をかける。

4番は伊藤七(四天王寺)ー上澤、5番は原(四天王寺)ー篠原の対戦。5番の原がバック面異質ラバーの変化とフォアハンドのフラット打ち、見事なストレート攻撃を織り交ぜ主導権を握る。もう一方の試合は、上澤がダイナミックなフォアハンドドライブを鋭いコースに打ち分け、伊藤から得点をあげリードをする。両校の選手から「負けられない意地」の気持ちが伝わる試合展開に、緊張感が高まっていく。4・5番のいずれかで勝利すれば良い四天王寺。原が思い切ったプレーと気持ちを全面に出すプレーを見せる。篠原も素晴らしい両ハンド攻撃をみせるが、原がさらにその上をいくプレーを展開。結果、原がストレートで勝利し、四天王寺が8連覇を達成。重圧から解放された原は涙を流しながらベンチの選手とハイタッチを交わした。

「この年代は先輩たちが強すぎたこともあり、大きな舞台でプレーするのはほぼ初めて。本当によくやったと思います。私自身も昨年は高校生のベンチに入っていなかったので新鮮な気持ちです。連覇を意識せずにプレーでき、初優勝のような新鮮な気持ちです」と村田監督。

 

▲8連覇を達成した四天王寺

 

▲準優勝 香ヶ丘リベルテ 敗れはしたが4名がしっかり役割を果たした

 

▲ ベスト4 愛み大瑞穂 出場した選手がしっかりと実力を発揮

 

▲ベスト4 遊学館 エース牧野を軸に両ハンドをしっかり振れるチーム