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2019.01.12

#RESULTS

全日本卓球、開幕まで後2日!

「全日本卓球」こと、天皇杯・皇后杯平成30年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)が2019年1月14~20日に大阪・丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催される。

 

文字通りの国内最高峰の大会であり、国内選手の誰もが、世界卓球や五輪にも匹敵するほどの熱量を持って臨むのが、全日本卓球。世界中でも類を見ないほどの盛り上がりを見せる大会だ。

 

例年の会場となっている東京体育館は、2020年五輪に向けた改装工事に入っていることにより、今年度と来年度は史上初の大阪での開催となる。大会統一使用球は昨年度と同じ「ニッタクプラ3スタープレミアム」だが、今年は初の試みとして、大会最終2日のみ「マルチボールシステム」が採用される。Tリーグなどで採用されているように、複数のボールを使用することで、試合進行をスムーズに行うという方式だ。

 

男子シングルスの注目は、何と言っても張本智和(JOCエリートアカデミー)の連覇がなるかだろう。昨年、史上最年少での優勝を果たして衝撃を与えた張本だが、ITTFグランドファイナルでも優勝して世界ランキングを3位まで上げており、その進化は留まるところを知らない。昨年の初優勝は卓球ファンにとって驚きだったが、今年は既に最有力の優勝候補と言えるだろう。Tリーグでも圧倒的な成績を残しており、15歳にしてその技術が国内最高レベルにあることは疑いない。周囲の選手が徹底マークしてくる中で、昨年のような思い切ったプレーができるか、そのメンタルと戦術のコントロールが、連覇への鍵となるだろう。張本の最大の対抗馬は水谷隼(木下グループ)。Tリーグでの試合を見る限り、調子はベストとは言えないように見られるが、全日本に向けては必ずや調子を上げてくるだろう。誰よりも「張本へのリベンジ」への思いは強いはずだ。最多優勝記録を更新となる10回目の優勝を目指す。また丹羽孝希(スヴェンソン)ら、優勝候補の層は厚い。水谷のブロックに入っている丹羽と上田仁(岡山リベッツ)の誰が勝ち上がるか、また昨年3位の森薗政崇(岡山リベッツ)は大島祐哉(木下グループ)と同グループ、同じく3位だった松平健太(木下グループ)の同グループには、兄の賢二(協和発酵キリン)の他に爆発力のある吉村和弘(愛知工業大)もいて、目が離せない。誰が張本と水谷への挑戦権を勝ち取ってもおかしくない混戦となるだろう。

 

女子シングルスの注目は、昨年史上最年少三冠王に輝いた伊藤美誠(スターツSC/写真)の連覇なるか。そして石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)という元女王がリベンジなるか。実力が一歩抜き出た「三強」の戦いは、非常に熱い。伊藤は今シーズン、スウェーデンオープンで中国の3選手を倒し優勝など、強さを見せているが、一方で石川も海外大会およびTリーグで非常に安定した成績をあげて、世界ランキングは3位をキープ。Tリーグでは木下アビエル所属により、男子・木下マイスターの邱建新監督にも指導を仰いでいることもプラスに働いたか、最近のプレーの充実ぶりが目覚ましい。平野も一時のスランプを脱しており、一昨年のような振り切れたプレーを見せれば、爆発力はすさまじい。それ以外では早田ひな(日本生命)がTリーグで負けなし、世界卓球選考会でも1位と、現在絶好調。三強に待ったをかける最有力候補は、石川とベスト8決定戦で当たる組み合わせだ。この左腕対決は目が離せない。国内大会への出場の少ないミキハウス勢も強く、中でもワールドツアーで目覚ましい活躍を見せている芝田沙季のパワープレーも爆発するかもしれない。芝田も石川と同ブロックに入っている。もちろん佐藤瞳、橋本帆乃香のカットコンビも着実に上位に進んでくるだろう。

 

開幕まであと2日。今年もここニッタクのサイトでは全日本卓球速報をお送りします。お楽しみに!