【男子シングルス４回戦】張本智和が準々決勝へ進出！

男子シングルス４回戦。

張本智和はピステッジ(スロバキア)と対戦。
序盤は硬さが見られたが、第１ゲームをジュースでとると、第２ゲームも会場から大歓声が沸くほどのカウンターが決まるなど、徐々に張本らしさが発揮され始める。
第３ゲーム。ピステッジリードの２－０で第１ゲームでもとられたピステッジのサービスがフォルトとなり２－１となる。ここでピステッジは審判に抗議。しかし、覆ることなくピステッジはイライラを募らせていく。
ピステッジの凡ミスが増え、６－４と張本がリードした際には、張本の構えた際の「サッ！」という掛け声に、文句をつけ、それが遅延行為ととらえられたか、審判からイエローカーが。
張本は少しペースを乱されたが、このゲームもとってゲームカウント３－０と王手。
第４ゲームは、張本がサービスからの展開で優位に試合を進め、９－５とリード。しかし、ここからピステッジが捨て身の開き直ったプレーで６点連取。張本もピステッジの態度に集中力を欠いてしまい、このゲームを落とした。
しかし、第５ゲームはしっかりと立て直し、速攻プレーが随所で決まる。中盤からリードし、マッチポイントを握ってから９点まで追い上げられたが、攻める手を緩めず。４－１で勝利してベスト８入りを果たした。

樊振東(中国)とフィルス(ドイツ)の対戦は、樊振東に軍配。
フィルスは地元ドイツの声援を受けて、守備範囲の広いカットで粘りを見せて、２ゲームを奪う健闘を見せた。

張本智和　10,8,9,-9,9　ピステッジ(スロバキア)

樊振東(中国)　11,-13,7,3,-9,3　フィルス(ドイツ)

張本智和コメント
「(第３ゲームは相手がフォルトをとられてからいろいろありましたが)初めての経験で、ベンチでも『おかしいんじゃないか』と言いましたが、しっかりと冷静になって最後までできたので、そこは成長できたと思います。
(今日の調子は)水谷さんのときは１００％でしたが、今日は６０％くらいです。バックはよかったのですが、フォアの簡単なミスがあったので、相手がもう少し強かったら絶対に負けていたと思います。
勝ったらベスト８なので試合前から緊張していました。
(史上最年少でのベスト８ということですが)水谷さんに勝ったときにベスト８には絶対に入らなければいけないと思っていたので、一安心しました。
(次は許昕選手の可能性がありますが)今までと変わらず一試合でも多く勝てるように、もっとフォアでもカウンターが入るようにしてバックでも攻めて、自分らしい最高のプレーをしたいです」