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「試合はいつも緊張しないんです」と伊藤美誠は良く話してくれる。むろん、今大会もそうであった。予選リーグから、団体戦初出場とは思えないプレーぶり。誰もが緊張してしまう場面がいくつもあっただろう。しかし伊藤美誠はまったく動じなかった。
予選リーグでドイツに敗れ、準々決勝で再びドイツと対戦。村上監督は、予選では3番手で起用した伊藤を、福原に替え、2点起用。しかもトップでの起用を決断した。
この起用に伊藤は応える。コートサイド横にいても伝わる伊藤の鬼気迫るプレー。前日接戦を演じたウインターをまったく寄せ付けない。一種の「ゾーン」状態なのだろうか、ラケットを振れば得点をあげる展開となる。しかしそのプレーにウインターも徐々に対応しはじめると、伊藤の歯車が徐々に狂い始める。
しかし、そこで修正してくるあたりが一流選手たるゆえんなのか。攻めれないときには、うまくコースを突き、チャンスと見るや思い切りのよい両ハンド攻撃で得点を重ねる。
そして決勝点を挙げた瞬間。おなじみとなった「両手を高くあげて喜びを表現する」ポーズが会場で披露された。
「ただ、ただ、思い切ってプレーしただけです」と本人は謙遜するが、明らかに今回の日本の活躍の裏に「15歳」の伊藤の活躍がある。準々決勝のドイツ戦では、明らかに伊藤が勢いを作った雰囲気があった。
石川佳純、福原愛、という2人の先輩がチームにおり、注目を浴びているが、伊藤美誠からも目が離せない。
「日本のエース」という系譜。今回の伊藤の活躍を見ると、同じ道を歩み始めたのかもしれない。
【編集部O】
得点率の高かったフォアハンド
勝利を決めて、ガッツポーズ!!
日本のエースの系譜!?石川と伊藤が笑顔
準々決勝直後。退場時に、本誌ニッタクニュースカメラマンに笑顔でピース