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8月9〜14日、滋賀県大津市の滋賀県立体育館で行われる第84回全国高校総体(インターハイ)・卓球競技。9日は夕方から開会式が行われ、10日の朝一番の男女学校対抗1回戦から、競技が開始される。まずは、すでに組み合わせが発表されているシングルスの見どころからチェックしよう。
男子シングルスは第1シードの及川瑞基と第2シードの三部航平、1月の全日本ジュニアでも決勝を争った青森山田の3年生ふたりが優勝争いの中心。高校卓球界をリードし続けてきた青森山田だが、女子に続き、今年度で男子卓球部の強化も停止。最後の夏にタイトルを捧げたい。メンタルが強く、冷静に戦術を遂行できる及川が現時点では一歩リードか。
それに迫るのは愛工大名電の松山祐季と木造勇人、野田学園の伊丹雄飛というヤマダのライバル校の主力選手たち。小学生時代から天才左腕の誉れ高い木造は、柔らかい両ハンドの球さばきにパワーが加わってきた。その他、遊学館の1年生コンビ出雲卓斗・三上貴弘、一昨年の学校対抗を制した希望が丘のサウスポー弓取眞貴、同じく左腕でジャパンオープンで活躍した坂根翔大(育英)など、地方の強豪校にも実力者は多い。9人が出場する中国人留学生の中では、岡山・関西の豪腕プレーヤー呉坤と、九州大会を制した瓊浦の李佳睿のふたりに注目だ。
女子シングルスは、四天王寺と正智深谷の選手たちがシードを固める中、国際大会でも活躍する佐藤瞳(札幌大谷)のカットプレーに注目が集まる。91年大会の坂田倫子(熊本信愛)以来、久々のカットの女王が誕生する可能性もある。今大会は他にも牛嶋星羅(正智深谷)、橋本帆乃香(四天王寺)、朝田茉依(希望が丘)など力のある女子のカット型が多い。
シェーク攻撃型では、前回3位の芝田沙季(四天王寺)が頂点に最も近い選手だ。すでに全日本の一般でもランク入りを果たすなど、実力は超高校生級。女子選手離れしたフォアのパワードライブで、タイトルに突き進む。同じ四天王寺の1年生・木村香純も小柄ながらフォア強打に威力があり、カットにも強いので、上位進出のチャンスはある。両ハンドでグイグイ押し込むファイター、希望が丘の中澤紬は昨年度優勝の前田美優に続き、優勝カップを福岡に持ち帰りたいところだ。