ITTFドリームビルディングプロジェクト一時停止へ

国際卓球連盟(ITTF)は世界各地で、卓球によって人々を繋げ発展と平和を目的とする「ドリームビルディングプロジェクト」を実施してきた。オランダでは「ピンポンアルクマール」が活動し、難民に対して定期的に卓球の試合を開催、アルクマール周辺の人々の隔たりをなくすことに努めてきた。また、「タレント4デベロップメント」ではケニアのスラム街の子供たちを対象に卓球教育を実施し、教育の機会やコーチとしての雇用などを目標に活動している。ヨルダンでは「ニッタクドリームビルディングウィズリフュジーズ」としてシリア難民に卓球の教育およびレクリエーション活動を提供している。この活動はシリア難民コミュニティ内で個人と社会の前向きな変化を促進し、シリア難民とヨルダン国民の間で、卓球を通じて協力を強化し、社会の結束を高めることが目的だ。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、2019年のプロジェクトはすべての活動を一時停止、2020年のプロジェクトの開始を延期せざるを得ない状況にある。これを受けてITTFは20,000ユーロの予算を「ドリームビルディングプロジェクト」に割り当てることを決定。また、現地では新型コロナウイルスに関する公式情報を共有するラジオ放送や衛生キットの提供、家庭への食糧の提供などを行っている。ITTFはこれらの活動を誇りに思い、可能な限り支援するとのことだ。

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