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新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。
様々な困難のなか、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「長崎県高体連トップ8シード学校対抗戦」を紹介。長崎県高体連卓球専門部前委員長の本石一夫先生にお話を伺った。
長崎県高体連トップ8シード学校対抗戦
5月31日 ウエスレヤン大学
主催:長崎県高等学校体育連盟卓球専門部
本石一夫
長崎県高等学校体育連盟卓球専門部前委員長
長崎明誠高校
トップ8校に絞った大会を開催。開催は即決。決断に要した時間はたったの2日間
「県高校総体の中止が決まり、生徒や保護者、先生方の落胆する姿が目に浮かびました。練習試合をすることさえ禁止されていたため、大会の開催は正直、諦める気持ちが大きかったです。
そのようななかでも、現在の県高体連卓球専門部委員長を務める野口隆先生から、私が前任を10年間務めていたこともあって、相談を受けていました。『高校総体の日程を短くできないか』、『本大会開催が前提の場合、県総体ができなかったらどのように代表1校を選ぶのか』など、様々な課題が持ち上がりました。最終的に、昨年の新人戦のベスト8チームで試合を行い、その優勝校を代表にするというような構想にたどり着きました。
その後、5月15日に練習試合を行うことが可能との通達を受け、翌日には該当の男女16校の先生と連絡をとりました。残念ながら、男女各1校は3年生が進学に専念したいということから不参加となりましたが、14校の先生から賛同いただき、高体連の周知を得て、開催に至りました」
試合ごとに予防策を徹底。参加者からのお礼の言葉に感無量
「当日は、会場となったウエスレヤン大学、全コートの審判の補助員を務めてくださった鎮西学院高校のご協力のおかげで、選手は力を出し尽くす白熱した試合をすることができました。
三密をさけるため、会場は体育館と卓球場に分け、4台ずつを2台進行で行いました。保護者の観戦も要望はありましたが、無観客で行いました。役員は男女各2~3人と最少人数で臨み、選手はプレー以外マスクの着用を徹底。さらに、高体連から配布された消毒液を使用して、試合ごとに卓球台を拭いたり、換気を行ったりと感染予防対策に努めました。試合後の握手も厳禁としましたが、各学校ともしっかりと心がけてくださいました。
予防策は徹底しましたが、それでも大会後2週間は『感染者が出てしまったら…』と、安心はできませんでした。
ただ、試合後に全参加チームが本部席まで来て『このような機会を与えてくださり感謝しています』と言葉をかけてくださったことで、私自身も満足のいく大会となりました。また、これを機に来年もこのような大会を継続していくプランが上がっているので、試金石という意味では大きな大会にもなりました」
【大会結果】
▼男子団体
準決勝
瓊浦 3-1 佐世保工
鎮西学院 3-0 鹿町工
決勝
鎮西学院 3-1 瓊浦
男子団体優勝の鎮西学院
▼女子団体
準決勝
鎮西学院 3-0 活水
長崎女商 3-1 瓊浦
決勝
鎮西学院 3-0 長崎女商
女子団体優勝の鎮西学院