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昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。
※取材は2008年5月のジャパンオープン時
五輪の目標?「それはただ一つではないでしょうか」
――世界ランキング1位ですが、現状に満足していますか?
王皓 満足していません。なぜなら、スポーツ選手は満足してはいけないと思います。そこで満足してしまったら、それ以上は強くならないからです。
――前回のアテネ五輪では決勝(シングルス)で敗れましたが、北京五輪の目標をお聞かせ下さい。
王皓 前回は決勝で負けてしまい、卓球関係者(中国)をはじめ、国民の皆さんにご迷惑をかけてしまいました。今回は、地元で開催されるので、団体・個人とも金メダルを獲る事が目標です。
――現在の状態はいかがですか。
王皓 まずまずだと思います。これから8月まで2カ月以上ありますので、調整をしっかりして、万全の状態で挑みたいと思います。
――王皓選手と言えば、「裏面打法」の名手だと思います。何かコツがあれば教えてください。
王皓 う~~ん(苦笑)小さい頃から裏面打法を使っているので、特にわかりませんが、とにかく練習して、慣れることが大事だと思います。自分のモノにするということですね。
――日本の食べ物はいかがですか。
王皓 美味しいです。好きなものは刺身と焼肉です。
~ニッタクニュース本誌では掲載できなかったインタビューを掲載!!~
――中国選手は「勝利」を求められることが多いと思いますが、プレッシャーはありますか。
王皓 プレッシャーはあります。どんな試合もどんな相手でも「絶対に勝てる」という保証はありません。誰もが試合で勝ちたいですし、大きな試合になればなるほど勝つためには準備が大切です。準備不足にならないようにすること、が大切だと思います。また勝ち負けを考えるのではなく、自分自身のプレー、練習でしてきたことを試合中に発揮することができれば結果はついてくると思います。まずは自分の力を発揮することに集中すれば、精神的に楽になると思います。
――試合で実力を発揮するにはどうすればいいのでしょうか。
王皓 意識をしなくても、その技術を発揮できるまで練習をやり込むことだと思います。私で例えるなら、意識して「裏面打法」を使おうということはなく、自然と裏面打法をしています。意識しないこと、自然とできるまで技術を習得する、身体が勝手に反応するまで練習をやり込むことが大事です。これぐらいでいいだろう、これでいいや、と思っては絶対にうまくいきません。技術習得にゴールはありません。一つの技術がしっかりしていれば困った時に、その技術を基本として戦術が立てられます。自分の得意な技術を確立しておく必要があります。
【王皓選手のグリップ解説】
裏面打法のパイオニア 王皓選手。グリップを撮影!!
ポイント
バックハンド
中指でラケットを調整するイメージ。薬指、小指は軽く添える程度
フォアハンド
ガッチリ握らず、自然と握る。やや浅く握ることにより切り返しが楽になったので、現在の握りになったとのこと(特別意識はしていない、とのこと)
~~こぼれ話~~
強面の王皓選手。話しかけづらい印象がありましたが、インタビューやサインをする時は終始笑顔。今がチャンスと思い「彼女はいますか?」と質問。すると…。「いないって言ったら信じてくれる?」とユーモアに溢れる返答が…。(W)