【男子単準決勝】ファルクが安宰賢を大激戦の末に下して、決勝進出！

#世界卓球

男子シングルス準決勝

初対戦となるファルクと安宰賢の対戦は接戦を極める。
第1ゲームから両者のファインプレーはさく裂した。ファルクが表ソフトを貼るフォアで快速スマッシュを放てば、安宰賢が中陣から鋭い両ハンドドライブを決める。一進一退の末に安宰賢が先取。
第2ゲームはファルクが安定感のあるバックで左右にコースを散らす。安宰賢は決め急ぎ、少し荒さが出てしまい、ファルクがこのゲームを取り返した。
第3ゲームは再び安宰賢の展開。体が温まってきた安宰賢は軽快なフットワークで、積極的に攻撃を仕掛ける。ファルクは後手に回り、安宰賢がゲームカウント2対1とリード。
今度はファルクの逆襲。ファルクがフォアドライブとフォアスマッシュで緩急をつけて翻弄しミスを誘う。滑らかなスイングから放つバックドライブもストレートによく決まり、2対2のタイに。
第5ゲームは、前半に安宰賢の攻撃が冴え、7－2とリード。しかし、ファルクがじわじわと追い詰め、7－4で安宰賢がタイム。一進一退で9－6と安宰賢がリード。しかし、ファルクのバックドライブが冴え、安宰賢は決めきれずファルクの5点連取でファルクが王手をかけた。
ファルクに流れがあったと思われた第6ゲームは、ファルクに硬さが見られる。思い切った攻撃ができないファルクに対し、安宰賢は甘いボールを逃さない。2本でこのゲームを奪い返し、最終ゲームへ。
前半は安宰賢優勢で4－2とリード。さらにリードを広げたい安宰賢は、しっかりとつなげてきたファルクのバックを無理にフォアで回りオーバー。ここから流れは変わり、次のファルクのフォアドライブも打ち急いでしまう。ファルクはバックサービスからバック対バックの展開で優位に立ち、安宰賢を左右に揺さぶり10－4でファルクが王手。安宰賢が1点返すも完全に流れはファルクにあり、最後はファルクのバックドライブがミドルに決まって勝負を決めた。
惜しくも敗れた安宰賢だが、世界ランキングは157位と予選リーグから勝ち上がってきてのこの結果は大健闘の活躍と言える。
2016年に東京選手権大会出場のために来日した際に、インタビューを行っている。
直前のクアラルンプールで行われた世界選手権大会を会場で見ていた安宰賢は、「緊張するだろうけど、この舞台でやってみたいという気持ちがわいてきた」意欲をのぞかせていた。
また、憧れの選手を馬龍だと語っていた安宰賢。その憧れの選手と決勝の舞台で対戦することができたら…。今回ダークホースとして勝ち上がってきた安宰賢の今後の活躍に期待したい。

ファルク(スウェーデン) 4(-8,7,-3,4,9,-2,5)3 安宰賢(韓国)