ドリームマッチ　女子日本代表チームが圧勝

2021卓球NIPPONドリームマッチ２日目となる本日は、女子団体戦が行われた。

女子日本代表チーム、伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)に対し、仮想ドイツとして招集されたのは、宋恵佳(中国電力)、長﨑美柚(日本生命)と、当初の御内健太郎に変わって原田春輝(希望が丘高)と、ペンホルダー、サウスポー、カット主戦型の３選手。

トップはダブルスからスタート。

「久しぶりの有観客で緊張感があった」と石川、平野が口を揃えた通り、硬さが見られた日本代表ペア。宋・長﨑に対し1ゲーム落とすも、第2ゲームはスタートダッシュをかけて取り返す。

第3ゲームは、再び宋・長﨑のペース。長﨑が台上で仕掛けて、宋が両ハンドドライブで決めるパターンで取り返して王手をかけたが、日本代表ペアが意地を見せて最終ゲームまで持ち込む。

接戦となったが、最終ゲームは終始強気な攻めを見せた石川・平野がきっちりと決めて、先取点を挙げた。

石川佳純・平野美宇　3(-8,2,-9,8,5)2　宋恵佳・長﨑美柚

緊張感のある展開でしっかりと勝利を収めた石川佳純(左)・平野美宇

台上プレーで優位に立ち、日本代表ペアに対し健闘した宋恵佳(右)・長﨑美柚

続く2番は、伊藤とカットの原田。石川、平野と同様「緊張した」と、序盤はカットの変化に惑わされてミスが目立ったが、徐々に対応して逆転。1ゲーム目を先取すると、第2ゲーム以降は、サービス・レシーブに変化をつけて、得意のスマッシュにつなげた伊藤が3対0で勝利した。

伊藤美誠　3(8,7,10)0　原田春輝

思い切りのいい攻撃が光った伊藤美誠

変化のわかりづらいカットで伊藤を惑わした原田春輝

3番は平野が長﨑に対し、スタートダッシュをかけて第1ゲームを先取。ハリケーンとも称される速攻プレー、長﨑のフォアを突くコースどりが効果を発揮した。

長﨑もバックハンドカウンターを武器に応戦し、第2ゲームは9-4とリードしたが、平野が丁寧なプレーで逆転。第3ゲームは長﨑が奪うも、打点の早い両ハンドドライブで圧倒した平野に軍配。

平野美宇　3(6,9,-7,4)1　長﨑美柚

速攻の両ハンド攻撃を披露した平野美宇

威力抜群の両ハンドドライブで平野から1ゲーム奪った長﨑美柚

ここで日本代表チームの勝利が決まったが、強化試合ということで続行。

エース伊藤の変化に対し、宋は上手に対応。両者とも序盤から好プレーを展開したが、伊藤がジュースで先取すると、続く第2ゲームも伊藤がエンジン全開で攻撃を放って圧倒。宋も粘りを見せたが、伊藤が振り切って４点目を挙げた。

伊藤美誠　3(10,5,9)0　宋恵佳

終盤は打点の高いバックハンドが光った伊藤美誠

伊藤の変化を苦にせず、安定感のあるプレーを見せた宋恵佳

ラストは石川と原田の対戦。石川はしっかりとループでつなぎ、チャンスをミドルに攻める戦略で第1ゲームを先取。カットだけではチャンスを見出せない原田は、攻撃の割合を増やして石川を崩して、取り返す。

徐々に互いに慣れ始めると、長いラリーの連続となる。しかし、最後は石川が落ち着いたプレーで原田のボールを見極めて勝利を掴み、5対0で日本代表チームのに軍配が上がった。

石川佳純　3(5,-9,9,7)1　原田春輝

冷静に変化や攻撃を見極めるなど、経験値の高さを見せた石川佳純

「変化がわかりづらかった」と石川を驚かせた原田春輝。積極的な攻撃も光った