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2021.07.13

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「選手に活躍の舞台を!」インカレ主催者インタビュー

昨年、全日本大学総合選手権大会(団体の部=インカレ)はコロナ禍の影響で中止となった。主催の日本学生卓球連盟(日学連)は、今年からスタートした河田正也会長をはじめとする新体制が、兒玉圭司前会長らの「学生のための夢舞台を何としても!」という熱い想いを引継ぎ、開催実現を果たした。奇しくも第90回という記念すべき節目を迎えた大会でもあった。
大会4日目の最終日、河田正也会長、板垣賢一理事長のお話を伺った。

 

第90回全日本大学総合選手権大会(団体の部)
7月1~4日 京都府・島津アリーナ京都(京都府立体育館)

 

河田正也会長

 

板垣賢一理事長

 

--今日、最終日を迎えました。今のお気持ちをお聞かせください
河田会長 
「昨年は、残念ながら開催できませんでした。今回も、コロナ禍で様々な心配やリスクがありましたが、その中で、開催できたこと自体に大きな意味がありますし、第90回という記念すべき大会でもありましたので大変感慨深いものがあります。
開催への強い気持ちがありながらも、社会状況が全然予測がつかない中で、5月末、最終的には実施する方向で正式に公表しました。主管の関西学連を中心として、多くの関係者の協力と周到な準備で開催できてまずはほっとしてます」

 

板垣理事長
「昨年はインカレをはじめ、主要な全国大会が開催できませんでした。兒玉前会長の強い意思のもと選抜強化大会という形でなんとか一大会を開催できたという状況でした。今回は、昨年の同一時期と比較するとコロナ禍はより悪い状況と言えますが、その中で開催できたことはひとつ自信になりました。今大会については5月末にホームページ、各地区学連、参加校に大会開催実施の旨を発信しました。学生のために何とか全国大会を開催したいという強い想いをもって臨みました」

 

今大会が開催された島津アリーナ京都

 

--新体制での初めての大会ですが特別な思いはありますか

河田会長 
「昨年は一顧問の立場でしたが、兒玉会長の『何とか選手に活躍の舞台を!』との強い想いで実現した選抜強化大会へのリーダーシップと情熱に触れてひじょうに勉強になりました。私も兒玉前会長の想いを引き継いでいきたいということが根底にあります。大会は競技者としての活躍の場であると同時に、一個人としての成長、人間力を高める舞台でもあります。将来振り返った時、試合結果も勿論大切ですが、それだけにとどまらない貴重な体験もあるでしょう。いろいろな思いを広い意味で将来に活かしてほしい。応援し支援する皆さんも同じ思いでしょう。新会長としてまだ分からないことだらけですが、基本的な思いは、先輩方と共通かなと思っています」

 

板垣理事長
「日学連の副理事長を14年前まで務め、会社の異動を経て、昨年日学連に戻ってきました。理事長職に就くことで、本当に責任を感じています。学生の成長のために一所懸命やろうという一心で務めています」

 

90周年セレモニーにて感謝状を手に取る兒玉圭司前会長(右)と河田正也会長

 

--次に開催が予定されている全日学や全日学選抜への想いを教えてください
*全日学=全日本大学総合選手権大会(個人の部)
*全日学選抜=全日本学生選抜選手権

 

河田会長 
「社会全体の情勢も踏まえてですが、昨年できなかったので、ぜひ実現していきたい。昨日までを振り返って学べたことも色々あります。まだ大切な最終日がありますが、今大会の経験を総括して、続くメインの二大会への準備にも活かして、開催を実現します」

 

板垣理事長
「コロナ対策も含めて、学生のやる気が出るような大会にしたいと思っています。全日学は関東学連の主管で会場は所沢、全日学選抜は東北学連の主管で仙台の予定です。何としても開催します。また、日学連への登録人数ですが、7000人くらいまで戻るよう期待しています」

 

--最後に学生へのメッセージをお願いします

河田会長 
「今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなく、様々な人たちの支援・協力があってはじめて大会で試合ができることを改めて実感した学生も多かったことでしょう。コロナ禍の苦難に負けずに卓球に打ち込んだ学生時代の誇りと思い出を大切にしてほしい。将来、OB・OGとして直接、間接に卓球界にも関わって、世代間をつなぐ良い連鎖を展開してくれることを期待しています」

 

板垣理事長 
「この大会でも審判員、学連の役員、選手、大会役員、関わる人全員が一所懸命消毒をし、密を避け、本当に卓球をやりたい気持ちが伝わってきます。そういう姿を見ていると本当にうれしくなりますし、叶う範囲で有観客も是非実現していきたいです。何とか皆で卓球人気を醸成し、且つ、世界の覇権の一翼を担えるような競技力向上も目指していただきたいと思っています」