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2021.09.01

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「今しかできない経験が生徒を大きく成長させる」 東京都中体連卓球専門部・神村委員長インタビュー

  • 東京都中体連卓球専門部・神村義裕委員長「仲間とともに戦う、そのことには大きな意義がある」

令和3年度第49回関東中学校卓球大会が、さる8月7~9日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で開催された(7、8日:団体戦/9日:個人戦)

大会要項では「会場は収容人数の関係で無観客、入場できるのは大会役員、登録選手、監督、アドバイザーのみ」と通達がされていた。合わせて、監督会議資料の感染症拡大防止に関してのお願いの中には「試合中の大声は極力避けるようお願いします。また、ベンチからの応援もできるだけ拍手等発声を控えるものを推奨します」という一文も記載されたことを真摯に受け、大会は静謐な雰囲気で進行した。しかし、声は出さずとも、日ごろの努力をここぞと発揮しようとする選手、そして、それをベンチや観覧席から応援するメンバーの熱い想いは交錯し、二年ぶりの大会は大いに盛り上がった。

大会2日目に、主管の東京都中学校体育連盟卓球専門部・神村義裕委員長(八王子市立宮上中学校)にお話を伺った。

 

盛り上がりを見せる会場の様子

 

――本大会の役割についてお聞かせください。

「関東 (1都7県)の中学生が日頃培ってきた力を発揮し、切磋琢磨する大会です。全国中学校卓球大会の予選も兼ねています。

指導者、選手たちにとっては3年間の部活動での目標であり、仲間とともに戦う大切な機会です」

 

――コロナ禍の中での大会開催の意義とは?

「このコロナ禍で生徒たちは色々なものを奪われています。授業、行事、部活動など今しかできないことを十分に経験する機会がない状態がこの2年間続いています。そんな中、この大会が開催されることは生徒たちにとって大きな希望です。勝ち負けよりも、この大会で仲間とともに戦う、そのことは大きな意義があると思います。今しかできない経験が、生徒たちを大きく成長させてくれます」

 

――会場での感染対策は万全のようですね。

「今回は、まず人流を最小限にするために無観客としました。そして、入口を一つに絞って人の出入りを把握しやすくしました。各選手には消毒液の持参を求め、必要に応じて手指の消毒を行えるようにしています。また、試合中以外はマスクの着用を求め、近距離での会話は遠慮するよう注意喚起しています。その他、試合ごとに卓球台や審判用具などを拭いて消毒するようにしています」

 

――開催に向けて苦労したことは。

「ほとんどの打ち合わせをWEB会議で行いました。全員の顔が直接見えない中で、話し合いを深めるのに大変苦労しました。また、コロナウィルス感染症対策について運営方法を工夫するために、かなりの時間をかけて話し合いました」

 

――例年3月に開催される選抜大会、来年は。 

「関東中学校選抜大会は2年間連続中止となっています。

今年3月も中止となりましたが、この大会を目標にして出場を決めていたチームはとても落胆していました。今年度こそ開催して、生徒たちが目標を持って活動できるようにしたいです」

 

次回主管の千葉県中学校体育連盟卓球専門部・阿部督史委員長

 

例年行われる次回主管地への引継ぎ式は、会場では実施されず、大会プログラム紙面での紹介となった。