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2021.10.06

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インターハイ主管者インタビュー「先輩たちの想いを受け継いで」

昨年中止となった全国高等学校卓球選手権大会(インターハイ)。
今年8月、節目となる第90回大会が、富山県富山市で開催された。
主管として運営に携わった富山県高等学校体育連盟卓球専門部の服部巧実委員長、宮浦渉前委員長にお話を伺った。

 

第90回全国高等学校卓球選手権大会
8/12~17 富山県・富山市総合体育館

 

服部巧実(はっとりたくみ)委員長

 

宮浦渉(みやうらわたる)前委員長

 

※本文中敬称略

 

--インターハイ、2年ぶりの開催実現となりました
服部 
「コロナ禍で開催できるかどうか分からない状況でしたが、無事スタートすることができてホッとしています。例年と比べ、コロナ対応で違う動きをしているところもあり、出場されている選手には少しご不便をおかけしている部分はあるかと思います」

 

--前回中止の影響や、ご苦労された点は
服部
「昨年、インターハイは中止だったので、大会運営事前学習のための視察をすることができませんでした。正直なところ、よく分からないところがあるまま大会に入るということになってしまいました。また、コロナ対策の面で難しい部分がありました」

 

宮浦
「駐車場についてです。本来であれば、車を使用したいチームも多いかと思います。しかし、体育館の駐車設備が少なく、参加される監督、各校のみなさまにご迷惑をおかけしました。また、体育館の広さの関係で、コートは正規の面積を確保できていません。参加される選手、監督にはご理解いただいておりますが」

 

大会会場の富山市総合体育館

 

--競技や運営面でのコロナ対策は
服部
「試合中に大きな声を出さない、タオルを袋に入れる、学校対抗は例年の1台進行から密を避ける目的で2台進行に、あとは試合と試合の間に換気の時間を設けることです。また、当初、第1アリーナのみの使用予定でしたが、試合時間が長くなればなるほど感染のリスクが高くなるため、急遽第2アリーナにも卓球台を入れて、なるべく早い時間で終了するようにしました」

 

宮浦
「消毒液を多く使用した運営です。卓球台、審判台、選手が座るイスの消毒の徹底。入場者の皆さんにも消毒徹底をお願いしています。その他、試合だけでなく、練習会場にもタイムテーブルを設け、台に入る人数について調整しています」

 

卓球台をはじめ、消毒を徹底して行った

 

--参加選手へのメッセージをお願いします
服部
「開会式の選手宣誓で、『昨年大会が中止になって試合ができなかった先輩たちの想いを受け継いで頑張る』という言葉がありました。そういった想いも背負って、頑張ってもらいたいです」

 

宮浦
「従来の大会とは違い、2台進行や練習時間の十分な確保ができないなど、選手のみなさまにはご迷惑をおかけした部分もあります。しかし、全国大会に参加して、それを最後まで味わっていただきたいと強く思っています」

 

選手宣誓を行った赤尾晟大朗(左)と細川菜結

 

--最後に地元高校生にもメッセージをお願いします 
服部
「県内の多くの生徒が大会に補助員として参加しています。間近で国内トップレベルのプレーを見て、刺激になればと思います。大会が終わったらすぐに自分たちの練習の励みに、来年はインターハイを目指すんだという気持ちで1・2年生には練習してもらえればと思います」

 

宮浦
「今の1・2年生は、来年のインターハイに向かって、大会が終わり次第、すぐにまた頑張っていただきたい。それほどインターハイという大会は高校生にとって大きな大会だと思っています」