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2022.04.11

#RESULTS

アジア競技大会選考会 吉村がフルゲームの接戦を制し優勝

アジア競技大会卓球競技代表候補選手選考会が4月9・10日に東京都・赤羽体育館で開催された。

8名を各4名のA・Bグループに分けてリーグを行い、各1位が決勝戦で代表権を争った。

すでに男子シングルス代表に内定している張本智和(IMG)に加え、今大会で優勝を決めた吉村真晴が男子シングルス代表権を獲得。また、張本とA・Bリーグの1・2位となった吉村、戸上隼輔、及川瑞基、松下大星が団体メンバーとして日本オリンピック委員会に推薦される。

 

決勝は吉村と戸上が対戦。戸上が1ゲーム目を11-9と競りながらも取る。続く2ゲーム目を吉村が打ち合いを制し取り返す。勢いに乗った吉村は3・4ゲーム目を強打で奪い王手をかける。しかし、戸上が5ゲーム目から強力なフォアハンドで3対3と並んだ。最後は正確なバックハンドが光った吉村が7ゲーム目を取り、優勝を決めた。

 

男子結果

グループA

1位 戸上隼輔(明治大学) 3勝0敗

2位 及川瑞基(木下グループ) 1勝2敗

3位 吉山僚一(愛工大名電高校) 1勝2敗

4位 曽根翔(愛知工業大学) 1勝2敗

 

グループB

1位 吉村真晴(愛知ダイハツ) 3勝0敗

2位 松下大星(クローバー歯科カスピッツ) 2勝1敗

3位 横谷晟(愛知工業大学) 1勝2敗

4位 有延大夢(琉球アスティーダ) キケン

 

決勝

吉村真晴 4(-9,9,7,4,-10,-11,7)3 戸上隼輔

 

吉村真晴インタビュー

「優勝できて本当にうれしいです。選考会を勝ち切れたのは初めてで、代表権を得られたことで、パリに向けての新たなモチベーションにもなりました。
戸上選手は、リードしていても冷静に正確な攻撃を仕掛けてきて勉強になりました。今回は相手を崩し、得意な戦いをさせないように工夫しました。自分がこれまで経験してきたことが活きたと思います。
アジア競技大会は五輪と同様に非常に重要で意義のある大会だと思います。自分の持っている力の全てを尽くして戦います。シングルスでは出場するだけでなくメダルを獲り、団体では自分のやるべきことをしっかりと果たして、結果を残したいです。今日のようなプレーをして、今までとは違った自分を見せていきたいです。
東京五輪で他の選手が活躍する姿を見て、自分もまだやれると思えたことが今のモチベーションに繋がっています。この経験は、今の自分に非常に活きていると思います。
また、パリ五輪に向けて、戸上選手や張本選手、宇田幸矢選手といった他の選手から良い刺激を受けているので、自分も戦っている姿を通して他の選手に刺激を与えられるようになりたいです」

 

戸上隼輔インタビュー

「決勝は悔しい一戦でした。勝ち切れなかったのは自分の実力だと思っているので、受け止めて、一から頑張ります。最後は集中力が切れてしまって、そこから簡単なミスが増えてしまいました。最後までやり切る力が足りなかったです。台上技術やサビース・レシーブ、ラリーに持ち込む戦術という部分に差を感じました。

団体代表にはなれたので、最低限の目標は達成できましたが、シングルスに出場することが最大の目標だったので、非常にショックです。アジア競技大会は五輪と同じくらい大事な大会だと思っています。アジアは強い選手が多いので、そこでメダルを獲ることは自信にもつながりますし、パリ五輪に出場するにあたって大事な通過点だと思っています。団体でのメダル獲得を狙います」

 

正確なバックハンドを武器に優勝を掴んだ吉村真晴

 

力強いフォアハンド攻撃で吉村とフルゲームの接戦を演じた戸上隼輔

 

強力なバックハンドで得点を重ねた及川瑞基

 

力強いドライブを見せた松下大星

 

キレのある両ハンドドライブが光った吉山僚一

 

安定感のあるバックハンドが冴えた横谷晟

 

鋭いバックハンドを武器に戦った曽根翔