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2017.11.24

#RESULTS

世界ジュニア、開幕迫る。団体2連覇に挑む日本男子

  • 木造

  • 髙見

  • 王楚欽

11月26日に開幕を迎える世界ジュニア選手権。イタリア最大の湖であるガルダ湖のほとりにただずむ街、リーヴァ・デル・ガルダがその舞台だ。大会は8日間の日程で、前半は団体戦、後半は個人戦が行われる。まず日本男子の代表選手は下記のとおり。

 

■日本男子チーム
◎田㔟邦史監督
木造勇人(愛工大名電高・世界ランキング85位)
髙見真己(愛工大名電高・世界ランキング243位)
田中佑汰(愛工大名電高・世界ランキング304位)
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園・世界ランキング223位)

 

開幕直前、張本智和(JOCエリートアカデミー)の欠場という残念なニュースがあった日本男子だが、木造勇人を軸に男子団体2連覇に挑む。前回は第2ステージのルーマニア戦で木造が2敗を喫したが、そこから少しずつ調子を上げ、決勝の韓国戦ではトップで勝利して優勝の立役者となった。得意のチキータからの両ハンドカウンターは威力と精度を増しており、チームの大黒柱として期待がかかる。

 

木造とともに、高校最強チームの愛工大名電高を支える髙見真己と田中佑汰も、今大会で世界ジュニアにデビュー。シャープな両ハンド攻撃の髙見は、11月上旬のベルギーオープンで2位と活躍。3年生で迎える、最初で最後の世界ジュニア。実力を存分に発揮してもらいたい。進境著しい田中は、10月の全日本団体の協和発酵キリン戦で平野友樹と上田仁というトップ選手に勝利。ともに0-2からの逆転勝ちで、高い戦術転換の能力を見せた。張本と入れ替わる形で代表に名を連ねた宇田幸矢も、チキータからの切れ味鋭いフォアドライブは威力十分だ。

 

海外の強豪選手をピックアップすると、やはり中国の存在感は際立つ。9月の全中国運動会で3位と健闘した左腕・王楚欽をエースに、徐海東と薛飛といううたりの右ペンドライブ型、そして史上最速の2カ月で中国2軍チームを「卒業」し、1軍チーム入りを果たした牛冠凱という陣容。団体のタイトル奪還に懸ける思いは強い。

 

前回、団体準決勝で中国を下した韓国は、頭脳派シェークドライブの安宰賢が健在。チャイニーズタイペイには、天才の誉れ高い左腕・林昀儒がいる。ヨーロッパでは、プレテアとシポシュという2枚看板が健在のルーマニアも侮れない存在。日本も油断大敵だ。