【全日本】ビッグサーバー対決、左腕・川端が制す

●男子シングルス3回戦
川端（松戸市役所）　3（6,8,-9,8）1　岡田（岡谷市役所）

男子シングルス3回戦、投げ上げサービスを駆使する川端と、ショートスイングで変化の激しいフォアサービスを繰り出す岡田の「ビッグサーバー対決」は、川端に軍配が上がった。

「相手もサービスがうまくて、そのサービスに対してうまくストップできたり、ツッツキからのブロックで対応できたことが勝利につながったと思う。レシーブが大事でした。勝負所でもうまく攻められたので、気持ちの面でも勝てた。プラボールになって回転量は落ちたんですけど、サービスのモーションなどを変えているし、以前は下回転が主体だったのが、今は下回転にみせかけた横上回転をうまく使って、3球目で攻めることができる。下回転以外の回転をうまく使えるようになりました。次は塩野さんとの対戦。相手のほうが格上なので、のびのび戦いたいと思います」（川端）。

プラボールになってからのサービスの組み立ての変化、モーションの工夫は、多くの選手に参考になる部分だろう。若手の成長株・戸上（野田学園中）を破ったのに続き、見事な勝利で勝ち進む川端。ベンチに入った渡辺貴史コーチは「サービスを出す前に巻き込みのようなモーションを入れたり、サービスを出す位置を変えたり、彼はサービスの『見せ方』がうまいです。彼の最大の特長は集中力を切らさないところ。そして勝負所で弱気にならずに攻めていけるところですね」とコメント。続く塩野戦も楽しみだ。