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2017.01.13

#RESULTS

【全日本】全日本開幕迫る、男子シングルスの優勝戦線は?

  • 会場となる東京体育館

  • 水谷

  • 丹羽

  • 森薗

  • 田添

今年もまた、全日本選手権の季節がやってくる。1月16~22日、東京・千駄ヶ谷の東京体育館で開催される平成28年度全日本卓球選手権(一般・ジュニアの部)。リオ五輪の興奮は未だに記憶に新しいが、2020年東京五輪の会場となるのはこの東京体育館。五輪代表組を、東京五輪出場を狙う若手が追いかけ、全日本でのバトルもさらにヒートアップしていく。

 

男子シングルスは、過去10大会連続で決勝進出、8回の優勝、現在3連覇中の水谷隼(beacon.LAB)が優勝争いの中心となる。今大会を制すれば、史上最多となる9回目の優勝。ただ、リオ五輪後はメディアへの露出が続き、かなり長い期間オフを取った。全日本に向けて体を絞り込み、調整を重ねているが、昨年までとは違う難しさがあることも確かだ。

 

水谷を追う第1グループは、ともにリオ五輪団体戦を戦った吉村真晴(名古屋ダイハツ)と丹羽孝希(明治大)、12月の世界代表選考会で決勝を戦った松平健太(ホリプロ)と大島祐哉(ファースト)だろう。リオ五輪後、五輪代表組で最も早く国際大会に復帰した丹羽は全日学と全日学選抜を制し、世界ランキング推薦で5月の世界選手権個人戦代表の座も手にした。水谷の対抗馬の一番手になり得る選手だ。また、松平(健)は初戦となる4回戦で、岸川聖也(ファースト)と相まみえる。日頃からともに練習も積み、手の内は知り尽くしているだけに、興味深い一戦だ。

 

それに続くのは、今シーズンはドイツ・ブンデスリーガで腕を磨く森薗政崇(明治大)、前回大会2位の張一博(東京アート)、実業団の覇者・協和発酵キリンから前回3位の笠原弘光と全日本社会人2連覇中の上田仁、さらに学生卓球界から上り調子の吉田雅己(愛知工業大)と全日本混合複で2回優勝の田添健汰(専修大)といった実力者たち。そして13歳で史上最年少の世界ジュニア王者となった張本智和(JOCエリートアカデミー)も、すでにこのクラスと互角に近い勝負ができる。今大会の男子シングルスの優勝者は、世界選手権個人戦の代表に内定。非常に厳しい戦いではあるが、自力で世界代表の切符をつかむラストチャンスに懸ける選手の思いは強い。

 

最後に男子ジュニアにも触れておこう。前回優勝の木造勇人(愛工大名電高)が第1シード、張本が第2シード。それを高見真己(愛工大名電高)、沼村斉弥(野田学園高)、出雲卓斗(遊学館高)ら強豪校の主力が追う。チキータからの速攻冴える宇田幸矢(JOCエリートアカデミー)、カミソリドライブの戸上隼輔(野田学園中)も勢いに乗ると強い。木造がテクニックで2連覇を達成するか、強打者たちが堅陣を破るのか?