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2017.01.13

#RESULTS

【全日本】石川佳純、5回目の優勝は射程圏内!

  • 石川

  • 伊藤

  • 平野

  • 早田

  • 橋本

伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)、早田ひな(希望が丘高)という高校1年トリオを中心とした「黄金世代」の台頭により、層の厚さが格段に増している日本女子。全日本選手権の女子シングルスも、上位ラウンドは世界ランキング20位以内、10位以内というレベルの激しいラリーが展開される。

 

その中でも、現在3連覇中の石川佳純(全農)の強さはやはり際立つ。リオ五輪後は1カ月ほどオフを取ったが、10月半ばの日本リーグホームマッチで復帰し、11月上旬の後期日本リーグでは5戦全勝と完全に復調。若手が強烈に追い上げる中、継続的にフィジカルの強化に取り組み、国際大会での経験とここ一番の集中力は他の追随を許さない。昨年まで石川と優勝争いを展開してきた福原愛(ANA)は今大会を欠場することを発表。石川の優勝候補筆頭の座は揺るがない。

 

その対抗馬となるのは、前述した伊藤、平野、早田をはじめ、12月の世界代表選考会を制した加藤美優(吉祥寺卓球倶楽部)、昨年の世界団体戦代表の浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)、世界ランキングを日本女子4番手の18位まで上げたカットの佐藤瞳(ミキハウス)という黄金世代。ただ、第一人者である石川に対する、心理的ハードルを越えるのは容易ではない。チャンスがあるとしたら、バック表ソフトを生かした変化と強打で攻める伊藤、両ハンド攻守に独特のリズムがある加藤という「緩急」の使い手か。

 

実業団プレーヤーでは、前回3位の加藤杏華(十六銀行)、過去3位入賞の実績もある前田美優(日本生命)、世界代表選考会2位の森薗美咲(日立化成)、サンリツの天野優・阿部惠ら「異質攻撃型」に強豪選手が多い。巧みな裏面打法を操る右ペンドライブ型・宋惠佳(中国電力)は、後期日本リーグのホームマッチで石川に勝利しており、そろそろ上位に進出してきそうだ。高校生では、昨夏のインターハイ2位の橋本帆乃香(四天王寺高)に注目したい。切れ味鋭いカット、機を見ての両ハンドの攻撃力にすぐれたカット型。トップ選手といえども、打球点の早い彼女のカットを打ちこなすのは容易ではないだろう。

 

女子ジュニアは伊藤・平野は出場せず、左シェーク異質攻撃の梅村優香(四天王寺高)が第1シード。優勝候補筆頭は第2シードの早田か。これまで苦手としていた梅村にもインターハイで勝利している。2回目の優勝を狙う加藤、フォアハンドの鋭い強打が光る笹尾明日香(横浜隼人高)、インターハイ3位の木村香純(四天王寺高)と多士済々の顔ぶれだ。