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2016.03.04

#RESULTS

【男子】日本、中国香港戦を終えて

倉嶋洋介監督
「キーになったのは吉村の勝利だったと思います。出足から強い黄鎮廷に対して、チキータとか上回転系の攻撃を仕掛けていく作戦だったのですが、それが見事に的あたりに相手にやられてしまって、3ゲーム目から速い卓球を防ごうとストップやツッツキを入れてスローダウンさせました。また、吉村が今日は湿気が多くて指がヌルヌルして下回転サービスを出せないということでした。それでも少しでも下を切るサービスを混ぜていったら、 少しずつ黄が来るっていって、最後はアップサービスに戻したら、相手も焦ってレシーブミスが出てきたので、3ゲームからの作戦が効きました。
丹羽は時限爆弾が爆発しちゃいましたね。あそこまでやられてしまうと、何もできない状態でしたが。吉村がとったので2−1でリードして、最後はエース対決を水谷が決めてくれました。ただ彼も少しナーバスになりながら試合を進めていて、最後にタイムアウトをとってから開き直って攻めて黄に勝てたので良かったです。苦しいゲームになるなとは思っていましたが、あそこまで苦しめられるとは思っていませんでした。まだ万全ではないのかなと思います。ここで満足してると足元をすくわれてしまうので、万全の準備をしての臨みたいと思います」

 

吉村真晴
「黄鎮廷に勝つことができればチームは勝つと思っていたので、その重役を果たすことができて良かったです。内容としては薄い試合でしたし、前半はミスが多くてサービスも思ったように出せなかったのですが、0−2となってからも1本ずつやることをやって勝ちに繋げられたのは、自分の成長にもなりましたし、チームにも貢献することができました。1・2ゲーム目は、サービスに気をとられすぎて思うようにできなかったですが、サービスの回転を変えてからは3・5球目を考えることによって、動きもスムーズにになって調子も上がってきて、5ゲーム目は良いスタートが切れたと思います。相手のチキータをどう対処するかが問題でしたが、緊張していて腰が引けていたのですが、最後は気合いでフォアで動くと決めたことによって、7−9、8−9をフォアで決めれたと思います。これだと的を絞って勝負できたのがポイントだったと思います。試合前は3−1や3−0でもっと楽に行けるイメージがありましたが、湿気でサービスが出せないとか、そういう環境は変えられないので、その中で自分ができることをやって、0−2の苦しい場面でしたが、偶然勝つことができました。
メダルは確定しましたが、もうワンステップ上がるためには、ここからが勝負なので、これで満足するのではなくて次の試合に向けて準備して必ず決勝に行き、中国を倒すという気持ちを持つことが大切だと思います」

 

丹羽孝希
「僕は今の試合は調子がいいのか悪いのかもわからない状況で負けてしまって、チームに貢献できず、すごく残念です。試合前の練習では調子はいいと感じていましたが、相手は僕に対していいイメージを持っていて自信のあるプレーをされたので、どこを攻めていいのかわからないまま終わってしまいました。今大会、調子の波が激しい中で、吉村選手や大島選手に助けてもらって、チーム力というのを感じています。5大会連続のメダルで決勝に行くチャンスもあると思うので、絶対に決勝までいきたいです」

 

水谷隼
「内容はともあれ、エースとして2点取って責任を果たすことができ、ホッとしてます。2ゲーム取られてもいいから最終的に勝つような戦術を撮りました。最初は相手の様子を伺ってサービスレシーブのボールの軌道や回転を見極めることに徹しました。ですから1−2になっても焦りはなかったです。相手の球自体は4ゲーム目から見極められてましたが、自分が男になれなかったというか、チャンスボールを思い切ることができなかったです。最終ゲーム10−9のボールもそうですし、チャンスはたくさん来てましたが、メンタルの弱さというか打つことができなかったです。何度もチャンスボールを打てなかったから次は打つぞ、というのが重なって最後はいけたかなと思います。レシーブから決めて行ったのもそうですし、最終ゲーム6−8から2本3球目決めたのもそうです。追い詰めれて開き直った感じの攻めでした。
次は相性の悪い選手はないので、しっかりと自分たちの準備をしてやれば、絶対に勝てると思うので、こんなチャンスは2度とないと思うので、このチャンスを生かして決勝に進出したいです」