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昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。
※情報は2018年12月当時のものです
Nittakuベストセラーラケット 弦楽器シリーズに迫る!
企画開発部部長・松井潤一
弦楽器シリーズ誕生秘話~12年半の年月を経て発売~
現在では様々な弦楽器シリーズがある中、最初に誕生したのは「バイオリン」でした。
楽器に使う高品質な材料からなるラケットは、重量が100~120gと重く、逆に軽めの素材は打球感が悪くさらに接着面が弱いため、ラバーを剥がすと板まで剝がれてしまうなど、課題が多くありました。試行錯誤を繰り返した結果、1年半後にはベースとなるラケットが完成。しかし、価格面で折り合いがつかず発売には至りませんでした。
その10年後、再び開発にあたり、材料の再選定や接着の改良により、品質・打球感・重量のどれにおいても納得のいくラケットが完成。価格に関しても当時は高価格帯ではありましたが、なんとか手にしていただける価格を実現することができました。
バイオリンとアコースティックの違い
アッシュという木材を表面板に使用していて、しなりと粘りがあるのが特徴。野球のバットにも使用されている素材。独特な「しなり」と「打球感の心地よさ」を実現している。木材の特徴と弦楽器の接着材の相性がいい。今までにないラケットに仕上がっています。
リンバ材という一般的に卓球のラケットとして多く使われている木材を使用している。弦楽器製法ながらも現在の一般的なラケットの特徴をベースにしています。
ドライブやスマッシュ、表ソフトを操るなど、変幻自在の伊藤美誠選手はアコースティックカーボンを使用。オールマイティな技術に対応できるアコースティックは、同選手のスタイルに適していると言える