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新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。
様々な困難のなか、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「SAGA2020 SSP 杯 佐賀県高等学校スポーツ大会」。実現推進に奔走した佐賀県高体連卓球専門部委員長の秀島洋先生にお話を伺った。
SAGA2020 SSP 杯 佐賀県高等学校スポーツ大会
6月20~21日 唐津市文化体育館
主催:佐賀県高等学校体育連盟
秀島洋
佐賀県高体連卓球専門部委員長
唐津工業高校
県が積極的に尽力。全学年参加の団体戦を開催
「5月の連休明けに高体連より県総体の中止が発表されました。しかし、3年生のために何かできないだろうかという声が上がったようで、1週間後の5月19日には県から代替大会を検討するよう各専門部に通達があり、その2日後に卓球専門部員7名で会議を行いました。
協議の中で『3年生のみ』という意見も出ましたが、部内の輪を大切にするためにも平等に全学年が出場することで合意。種目については、個人戦は密回避対策のために人数制限が必要になって参加できない選手が出るので、団体戦という形をとりました。
会場は、別の予約が入っていたのですが、県庁が交渉してくださり、譲っていただくことになりました。今回は、特に県がとても積極的で、どの競技も優先的に開催できたようです。
無観客開催もテレビ局のオンライン中継で観戦可能に
そして、コロナ感染予防のために、今までにはなかった対策を立て、運営側にも参加側にも実施をお願いしました。運営側としては、光が入らないように工夫をしながら観客席の窓とフロアの扉を開けて風通しをよくしたり、卓球台を通常の24台から18台に減らして距離をとりました。
審判員はいつもお願いする社会人の方でなく、相互で行いました。コートごとに消毒液を常備し、選手も審判員もこまめに消毒できるようにしました。
選手は、用具交換も握手も厳禁とし、ベンチでの応援は一つ飛ばしで座ってソーシャルディスタンスを心がけていただきました。
また、無観客で行いましたが、テレビ局が入ってオンライン中継されたため、保護者の皆さんもお子さんの勇姿を見ることができたと思います。
選手にとって区切りとなる大会に
昨年度末から次々と大会がなくなり、県総体の中止は選手も覚悟はしていたと思いますが、こうして発表の場を設けられたことは、選手にとって一つの区切りになったと思いますし、『よかった』という声も届いています。
これは、個人的な思いになりますが、男子では、北陵高校が常勝の敬徳高校を大接戦の末に破って久しぶりに優勝しました。全国には繋がらない大会であっても、選手たちが強い気持ちで戦い、歓喜する姿を見て、『開催してよかった』と感じました。
佐賀県としては、コロナ禍後、県内初の大会でした。県内では感染が拡がっていないということもありますが、対策を徹底すれば開催可能を示すことができたと思います。他大会再開のきっかけになればと願っています」
【大会結果】
男子団体
準決勝
敬徳 3-0 佐賀商
北陵 3-1 多久
決勝
北陵 3-2 敬徳
女子団体
準決勝
敬徳 3-0 佐賀北
佐賀商 3-1 清和
決勝
敬徳 3-0 佐賀商