【ITTFファイナル】馬龍が6度目の栄冠！伊藤美誠ベスト4！

世界ランキングの男女上位16名が参加するITTFファイナルが11月19～22日、中国・鄭州で開催され、日本からは伊藤美誠、石川佳純、佐藤瞳、加藤美優、張本智和、丹羽孝希の6名が出場した。

男子シングルス決勝は、先の男子ワールドカップに続き、馬龍と樊振東(中国)が対戦。立ち上がりから主導権を握った馬龍が2ゲーム先取すると、第3ゲームもジュースの末にとって王手をかける。第4ゲームは樊振東が奪ったが、第5ゲームは馬龍が締めて、6度目となる優勝を飾った。
馬龍は「難しい試合に勝ててうれしい。樊振東とは、昨年から、先週の男子ワールドカップも含め、様々な決勝の舞台で戦ってきたが、彼の方が優勢だったため、挑戦したかった」と振り返った。

張本智和は1回戦で、男子ワールドカップで勝利した張禹珍(韓国)に対し、3対1とリードしたが、まさかの逆転負けを喫した。
同じく1回戦で丹羽孝希は林高遠(中国)に敗退。第1・4ゲームでは9-11まで迫るも、粘り強く戦った林高遠に軍配。

女子シングルス決勝は、陳夢と王曼昱(中国)が対戦。第1ゲームを陳夢が先取すると、第2ゲームは王曼昱がジュースで奪い、前半は一進一退の展開。しかし、第3ゲームで陳夢が長いラリー戦を制してリードすると、つづく第4・5ゲームもフォアハンドのカウンターが冴え連取。陳夢が1時間以上に及ぶ長い試合を制し、大会史上初の4連覇を達成した。
陳夢は「自分がリードしていても王曼昱が迫ってきて、タイトな試合だった。彼女のプレーは素晴らしく、プレッシャーだった」とコメント。

伊藤美誠は、1回戦で杜凱琹(中国香港)、準々決勝で1勝3敗と分の悪い王芸迪(中国)に辛勝。準決勝では王曼昱に敗れたが、2年連続のベスト4入賞を果たした。
石川佳純は、女子ワールドカップで快勝していた徐孝元(韓国)に敗れるまさかの1回戦敗退。1対1で迎えた勝負の第3ゲームは6-10から9-10と迫ったが一歩及ばず。
佐藤瞳は1回戦で過去に何度も接戦を演じてきた王曼昱と対戦。第2ゲームで14-16まで迫るも王曼昱の攻撃を止められず。
加藤美優は1回戦で優勝した陳夢と対戦。バックハンドの変化やラリーで対抗した加藤が2ゲーム奪ったが惜しくも敗れた。

【男子シングルス】
1回戦
樊振東(中国)　4(6,2,5,7)0　鄭栄植(韓国)
カルデラノ(ブラジル)　4(4,4,11,10)0　ピッチフォード(イングランド)
林高遠(中国)　4(9,3,4,9)0　丹羽孝希(日本)
張禹珍(韓国)　4(-6,-2,7,-7,10,2,5)3　張本智和(日本)
馬龍(中国)　4(10,1,6,4)0　フランチスカ(ドイツ)
ファルク(スウェーデン)　4(4,9,-5,-7,-10,6,7)3　ゴーズィ(フランス)
林昀儒(チャイニーズタイペイ)　4(-8,3,-4,9,6,10)2　オフチャロフ(ドイツ)
許昕(中国)　4(10,8,6,5)0　アルナ(ナイジェリア)
準々決勝
樊振東　4(6,11,7,-9,9)1　カルデラノ
張禹珍　4(7,-10,-1,7,10,-8,6)3　林高遠
馬龍　4(5,-7,-5,6,9,11)2　ファルク
許昕　4(7,8,-9,-7,2,3)2　林昀儒
準決勝
樊振東　4 (8,4,-13,8,5)1　張禹珍
馬龍　4 (-11,9,9,8,7)1　許昕
決勝
馬龍　4(11,7,10,-9,8)1　樊振東

【女子シングルス】
1回戦
陳夢(中国)　4(6,11,-7,6,-8,4)2　加藤美優(日本)
P.ゾルヤ(ドイツ)　4(8,-8,-9,5,7,9)2　馮天薇(シンガポール)
徐孝元(韓国)　4(8,-3,9,5,5)1　石川佳純(日本)
孫穎莎(中国)　4(10,8,7.4)0　田志希(韓国)
王曼昱(中国)　4(6,14,5,9)0　佐藤瞳(日本)
鄭怡静(チャイニーズタイペイ)　4(-9,4,10,5,11)1　A.ディアス(プエルトリコ)
王芸迪(中国)　4(3,12,7,7)0　ポルカノバ(オーストリア)
伊藤美誠(日本)　4(11,-6,6,5,6)1　杜凱琹(中国香港)
準々決勝
陳夢　4(-9,-10,5,5,8,6)2　P.ゾルヤ
孫穎莎　4 (-10,6,-8,3,11,5 )2　徐孝元
王曼昱　4(7, 7, -9, 6, 6)1　鄭怡静
伊藤美誠　4(-6,8,-11,4,7,-7,5)3　王芸迪
準決勝
陳夢　4 (9,8,8,10)0　孫穎莎
王曼昱　4(3,4,9,6) 0　伊藤美誠
決勝
陳夢　4(9,-11,12,8,5)1　王曼昱

写真提供：ITTF