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女子シングルス決勝
石川佳純(全農)が伊藤美誠(スターツ)とのフルゲームまでもつれる大激闘を制して、5年ぶり5度目となる優勝を飾った。
前半は伊藤の連続攻撃が冴える。レシーブから積極的に攻撃を仕掛け、変化のあるバックハンドでの連続攻撃、回り込みフォアドライブも気持ちよく決まって伊藤が3対1と王手。
石川は後がない状況となったが、中陣にどっしりと構えて伊藤の攻撃を粘り強く返球。その中で緩急をつけたループドライブ、ミドルを突く攻めも効果を発揮し、伊藤はタイミングをつかめず徐々に得意の速攻プレーが乱れてしまう。また、伊藤が攻撃の手を緩めると、すかさず石川が奇襲をかける。
3対2まで迫った第6ゲーム。4-4から10-4まで突き放すと、このゲームを11-5で石川が取って最終ゲームへ。
石川が伊藤の連続攻撃を粘り強くしのいでいき、5-2、9-5と引き離す。しかし、伊藤もこのまま引き下がるわけにはいかない。決勝に相応しい激しいラリーを伊藤が制していき9-9まで追いつく。伊藤のレシーブからの攻撃を石川がしのいで10-9。最後は、石川がサービス3球目からの連続フォア攻撃が決まり、見事優勝をつかんだ。
石川は「伊藤選手と久しぶりの対戦で、今日は胸を借りて闘おうと思ったので、リードされた時も、最後まであきらめずに頑張ろうと最初から決めていて、それが出来てほんとうにうれしい。
1対3の劣勢から、何とか最後まであきらめずに粘っていけて、途中からだんだん自分の流れになってきているのかなと感じながら、思い切って最後までプレー出来たので勝てたと思う」と喜びの胸中を語った。
敗れた伊藤は「決勝戦が終わった時は、夢ではないかと思うくらい固まりました。
全部試合が終わったということもあるし、こういう負けをしたということもあって、いろいろと頭をよぎるというよりは『無』という感じ。これが現実なんだなと噛みしめた 。
座ってから立ち上がれる状態ではなかった」とコメント。
劣勢の中でも落ち着いたプレーで、打開策を見つけ逆転優勝を収めた石川佳純
準決勝に続きフルゲームまでもつれる接戦を戦い抜いた伊藤美誠
石川佳純(全農) 4(-4,7,-7,-7,10,5,9)3 伊藤美誠(スターツ)