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4年ぶりに東京での開催となった「2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部)」。
主管として大会運営を行った一般社団法人東京都卓球連盟の小川敏夫会長、山本昇治理事長にお話を伺った。(取材日:大会2日目)
天皇杯・皇后杯2022年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)
1/24~30 東京都・東京体育館
右から小川敏夫会長、山本昇治理事長
4年ぶりの東京!開催できたことが一番嬉しい
小川会長
「本来であれば昨年に開催する予定でしたが、東京五輪の延期で今年となりました。4年ぶりの東京開催となり、戻ってきたなという感じがしています。このような状況下で開催でき、嬉しいです。
ただ、延べ158件の棄権があったことは非常に残念ではありました。仕方がないことではありますが、二日目まではコートが3分の1ほど空いてしまい、さびしい思いをしました」
山本理事長
「小川会長がおっしゃった通り、4年ぶりに開催できたことが、まずは嬉しいです。
ただ、一つ残念だったのが照明の問題です。東京五輪のために東京体育館の改修工事をして、隅々まで明るさが行き届くようになりましたが、例年のような台の配置だと、照明が強すぎたのです。台の配置に試行錯誤しながら、このような配置となりました。また、選手にはなるべく気持ちよく試合をして欲しいので、照明確認のために入場を30分早めるなど、工夫をしました」
試行錯誤の上、台の配置を変更
平成25年度大会の様子
東京では初のコロナ禍での全日本
小川会長
「昨年、大阪では様々な感染予防対策を行いながら運営したと聞いています。東京では初めての経験となるので、苦労することが多々ありました。対策としては試合後のベンチ、卓球台、アドバイザーが利用したペンなどの消毒を徹底しました。
また、ボランティアは当初の予定の半分ほどの人数しか集まりませんでした。通常の大会運営に加えて、今までになかった感染予防対策も行い、仕事量が増えている中ではありますが、なんとか協力しながら運営しています」
山本理事長
「感染予防対策における備品の数量や種類などについては、日本卓球協会と相談しながら準備を進めました。
コロナ禍前であれば、卓球台の数が多くても運営できていましたが、換気時間や台の間隔の確保など、難題が多くありました。また、前回は行われなかったダブルス3種目を実施したことで、大会3日目まではサブアリーナも使用しました。練習会場を準備できず、選手の皆さまには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
さらに、心苦しいのですが、負けた選手は有観客となる土日には観戦できないルールを設けました」
試合後には卓球台の消毒作業
限られた条件の中での有観客
小川会長
「本来であれば全日、観客を入れたかったです。と言うのも、ジュニアの部では、小学生から高校生まで白熱した戦いを見せてくれましたが、無観客の中でのプレーとなりました。有観客であれば、これから全日本を目指す若手選手にとって、同世代が活躍している姿や会場の雰囲気など、現地でしか分からないことを味わい、刺激を受けられる場となっていたはずです。
今後、コロナウイルスがどうなるか分かりませんが、こういった状況が続くのであれば、安全・安心を考慮した上で、できるだけ選手が活躍できる機会を減らすことのないよう、注力していきたいです」