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女子シングルス決勝は、赤江夏星(香ヶ丘リベルテ)と大藤沙月(四天王寺)が対戦した。
試合は、お互いにバックハンドでの攻撃が多く、緩急の変化、コースの変化をつけてミスを誘う展開。その中、要所で大藤がフォアドライブをコーナーに打ち分け得点をする。大藤がゲームカウント2-1とがリードし、大藤のリズムのまま4ゲーム目も試合が終盤まで進む。赤江はやや守りに入ってしまい、本来の思い切りのある攻撃がだせずにいた。
スコアは9-6と大藤がリード。「このまま大藤が優勝か」と会場の誰もが思う内容であったが、赤江はあきらめなかった。「点数はたしかにリードされていたかもしれません。ですが点数は意識していなくて、決勝という舞台で試合ができていることが楽しかった」と試合後に語ったように、赤江はそこから1本ずつプレーし、5本連取し、このゲームを逆転する。
迎えた最終ゲーム。流れは赤江へ傾く。赤江がリードしたままチェンジエンド。その後も攻撃を緩めない。しかしそこは百戦錬磨の大藤。タイムアウト後は、失点を恐れず自分のペースで試合を進め、ジワジワと点数を詰めていき、追いつく展開に。11-10、12-11と赤江がリードするが、大藤は表情を変えずに攻めて追いつく。
「追いつかれてしまいましたが、しっかりと戦術を考えてプレーしました。最後は練習してきたことが試合で出せたと思います」と練習してきたバックハンド攻撃が決まり、赤江が勝利、涙の初優勝を飾った。
「今まで全国大会ではベスト8が最高の成績でした。日本一になれて嬉しいです。どうしてもベスト8の壁を越えたかったので、自分が納得するまで練習してきました。練習に付き合ってくれた、パートナー、コーチに感謝しています。特にベンチに入った上澤さんとダブルスで日本一になろう、と話をしていたのですが、優勝することができませんでした。ベンチに入ってもらえて優勝できて嬉しいです」と赤江。
準優勝の大藤沙月。小柄ながら前陣での威力ある両ハンドドライブに加え、中陣に下げられてもプレーできるのが強み。優勝こそできなかったが、今後の活躍に期待したい。
ベスト4には、由本楓羽(香ヶ丘リベルテ)と横井咲桜(四天王寺)が入った。由本は恵まれた体格を活かし、威力あるドライブを厳しいコースに打てる選手。特にフォアハンド攻撃は威力があった。横井は、前陣での鋭いバックハンド攻撃が良かった。連戦の影響か、今大会はややフォアハンドのミスが目立ったか、ポテンシャルは十分。
▲優勝 赤江夏星 「バックハンド攻撃を練習してきました」と本人はコメントしたが、フォアハンド攻撃も威力十分であった。
▲準優勝 大藤沙月
▲ベスト4 横井咲桜
▲ベスト4 由本楓羽
▲ベスト8 山﨑唯愛(明誠)
▲ベスト8 青井さくら(明徳義塾)
▲ベスト8 牧野里菜(遊学館)
▲ベスト8 吉松寿莉(開新)
【女子シングルス 準々決勝】
横井咲桜(四天王寺) 3(3,5,6)0 牧野里菜(遊学館)
赤江夏星(香ヶ丘リベルテ) 3(-5,7,4,-10,6)2 青井さくら(明徳義塾)
由本楓羽(香ヶ丘リベルテ) 3(10,3,9)0 吉松寿莉(開新)
大藤沙月(四天王寺) 3(6,2,4)0 山﨑唯愛(明誠)
準決勝
赤江夏星 3(7,-6,8,-7,9)2 横井咲桜
大藤沙月 3(-7,7,7,5)1 由本楓羽
決 勝
赤江夏星 3(-8,7,-6,9,12)2 大藤沙月