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男子ダブルス決勝。
張本智和/森薗政崇(IMG/BOBSON)と及川瑞基/松島輝空(木下グループ/木下アカデミー)の対戦。
1ゲーム目から激しい打撃戦となるが、張本/森薗がデュースを制し先取する。続く2ゲーム目、及川が森薗のバックやミドルを攻めて強打を封じようとするが、強靭なフィジカルでしっかりと対応しラリーに持ち込む。ラリーは互角の勝負となるが10-9、及川/松島がゲームポイントを握っている場面で、森薗のロングサービスが決まり10-10に。2ゲーム連続のデュースに突入すると、及川/松島が及川のフォアハンドが森薗のミドルに決まり13-11で取り返す。
続く3ゲーム目、速いテンポのラリーが展開される。4-7の劣勢で松島のバックカウンターが森薗のバックに突き刺さると、流れが及川/松島に傾き6-7まで追い上げる。流れを変えたい張本/森薗はすかさずタイムアウト。再開後、互いに得点し3度目のデュース突入。今度は張本/森薗が取り、王手をかける。
4ゲーム目、張本/森薗が3-1でリードすると、及川/松島がたまらずタイムアウト。再開後、及川/松島がロングサービスからの展開で1点を取るが、次のボールは張本に読まれ打ち抜かれる。張本/森薗がリードを保ったまま展開していくと、最後は11-7で勝利。
3度のデュースを乗り越え、ペアとしては初優勝、森薗は3度目の優勝を飾った。
張本/森薗 3(10,-11,12,7)1 及川/松島
張本智和/森薗政崇(IMG/BOBSON)
及川瑞基/松島輝空(木下グループ/木下アカデミー)
■優勝インタビュー
——優勝を決めて、率直な感想を聞かせてください。
森薗
「昨年の決勝は、2対0から逆転負けをして結果が残せなかったことが、本当に悔しかったですが、今年は期待に応えられたのですごくほっとしています」
張本
「昨年の悔しさを1年間忘れずにいたからこその優勝だと思います。ほとんどダブルスの練習はできませんでしたが、Tリーグで培った経験を発揮することができました。短い練習時間でも、良い結果をだせてよかったです」
——勝因を教えてください。
森薗
「今回のテーマは『我慢』でした。今大会100回くらい張本選手から『我慢』って言われました。チキータしたいところでも、我慢をしながら台にボールをねじ込んだからこそ、準決勝の最終ゲームで逆転ができたと思います」
張本
「今日だけでたくさん「我慢」という言葉を使いました。チキータをするのは簡単ですが、相手に読まれるから我慢して、自分たちが苦しい思いをすることで、試合をコントロールできました」
——優勝直後のインタビューで張本選手から「ダブルスだから勝ち負けはどっちのせいでもない」声掛けされたとありましたが、その言葉はどう感じましたか?
森薗
「準決勝の最終ゲーム、自分がチャンスボールをミスした時に声掛けされました。自分は凡ミスをするとそこから崩れてしまうタイプなのですが、(張本選手が)そう言ってくれたから崩れずにいられたのだと思います」
——世界選手権ヒューストン大会の頃から森薗選手は「張本選手の力を出してあげられない」と言葉にされていましたが、それを受けての声掛けだったのでしょうか。
張本
「ダブルスを組み始め頃はずっと引っ張ってもらっていたし、昨年の全日本までダブルスという競技を教えてもらったと思っています。なので、お互いが思っていることを話しました」