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女子シングルス決勝。
三冠を狙う早田ひな(日本生命)と初優勝を目指す木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)の対戦。
1ゲーム目は互いに取り合う展開となるが、木原が前陣で早田を振り回し11-9で先取する2ゲーム目、早田がサービス・レシーブを工夫しリードするが、木原がラリー中に変化を出し前に落とすようなプレーを見せると逆転。しかし早田が厳しいコースを突くと10-10に。ミドルと両サイドを組み合わせて早田を崩すと、最後はサービスエースで木原が2ゲーム目を取る。
続く3ゲーム目、木原が先手を取ると前陣速攻で早田の両ハンドを封じ込め得点するが、早田がナックルサービスやループドライブを組み合わせて木原のリズムを崩して取り返した。4ゲーム目に入ると、お互いにミドルを狙った攻防となるが、高速ラリーを制した早田が連取。2対2に戻す
5ゲーム目、木原はツッツキや長短の変化をつけるが、柔軟に対応した早田が点差をつけると、そのまま11-7で取り優勝に王手をかける。
6ゲーム目、木原がバックハンドで早田のフォアを打ち抜くが、我慢のプレーでラリー戦を制した早田が勝利。三冠を達成した。
早田 4(-9,-11,5,8,7,10)2 木原
我慢のプレーで逆転勝利を決めた早田ひな(日本生命)
惜しくも敗れたが、素晴らしいプレーで早田を追い詰めた木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)
■優勝インタビュー
——いまの気持ちを教えてください
「素直にうれしいですし、やり切ったなと思っています」
——決勝を振り返っていかがですか?
「自分の調子は悪くなかったのですが、0-2になるまで相手が負ける覚悟をもって、思い切って攻めてきていました。木原選手は『それくらい攻めないと勝てないと思っているんだ』と捉えて、『自分がそれだけプレッシャーをかけられてるんだな』『これで勝ったらすごいな、負けても大丈夫』という気持ちで臨んだらうまくいきました。
戦術的には、木原選手が思い切って攻めていたこともあり、相手が強打できないボールを上手く使うことで、相手が丁寧なプレーに切り替えるので、凡ミスをしないことを意識して回転量やタイミングなどを調整しました」
——今後は追われる立場となりますが、それについてはどう考えますか_
「今回も追われている状況が多かったですが、決勝のように負けかけている試合でも、自分が違う考え方をしたらひっくり返したので、その感覚や楽しさを忘れず自分の卓球を貫いていきたいです」
——有観客の中での優勝でしたが、どう感じましたか?
「たくさんの方に来ていただいて、応援していただきました。皆さんひとりひとりに感謝を伝えたいくらい、ありがたかったし、この場で三冠を達成できたのはうれしいです」
——今後の目標について
「これからTリーグが始まっていくので、挑戦者の気持ちで向かってこられても、自分ができる最大限のものを出せるようにしていきたいです。
世界選手権のシングルスでは最低でもベスト4に入りたいです。そこでどんな結果が出ても、パリ五輪で選ばれた時に活きてくると思うので、一試合一試合後悔しないようにしていきたいです」