【男子ダブルス準々決勝】丹羽／吉村、森薗／大島が準決勝へ進出！

男子ダブルス準々決勝。

丹羽孝希／吉村真晴は、ベラルーシプラトノフ／サムソノフと対戦。
レシーブからの展開で優位に立った丹羽／吉村は、ラリー戦でも相手のペースに呑まれずに緩急をつけて崩していく。
終始危なげない戦いぶりで４－０のストレート勝利。

森薗政崇／大島祐哉は陳建安／廖振珽(チャイニーズタイペイ)と対戦。
第１ゲームはラリー戦に強さを見せた日本ペア。台上処理も丁寧にこなし、第１ゲームを先取。
第２ゲームは序盤に森薗のサービスがフォルトを取られるなど、不安要素があったが、要所での絶妙なコース取り、大島のパワードライが決まり、接戦で制す。
続く第３ゲームは中盤で離され５－１０とゲームポイントを握られたが、ここから強気の攻めで７点連取の大逆転。３－０と王手をかけた。
しかし、第４ゲームは互いに譲らないラリーのなか、チャイニーズタイペイペアが厳しいコース取りでゲームカウント３－１。
激しいラリーの応酬となった第５ゲームは、チャイニーズタイペイのきわどいコースへのドライブに対してもフットワークを活かして、さらに厳しく返球していく。
９－４のリードから追いつかれ、ジュースまでもつれたが最後は打撃戦を制して辛くも勝利。
前回蘇州大会の雪辱を果たして準々決勝へ進出。

２ペアともに銅メダル以上が確定した。

丹羽孝希／吉村真晴　8,8,6,8　プラトノフ／サムソノフ(ベラルーシ)

森薗政崇／大島祐哉　6,9,10,-8,11　陳建安／廖振珽(チャイニーズタイペイ)

大島祐哉コメント
「準決勝を迎えるにあたって、２年間苦しんできたので、ここでメダルを獲れなかったら、また後悔をしてしまうので、絶対にメダルを獲るという強い気持ちでした。
ですから、勝った瞬間は呪縛から解き放たれたガッツポーズになったと思います。
二人とも緊張して、出来もそんなによくなかったのですが、ワールドツアーで出来が悪い時になにができるのかというのを常に意識して僕たちはやってきました。
毎回いい状態で臨めることは本当に少ないので、その中でも結果を残していかなければいけないし、その積み重ねが、いい場面で出たのではないかと思います。
(３ゲーム目で負けていた時の心境は)世界選手権は、一本捨てるようなプレーをすると負けてしまうことはわかっているので、どんなに離されても８、９点まで追いついて次のゲームになんとかつなげようという気持ちで僕たちはやっているので、あの場面で気持ちを切らさずにできたことは本当によかったです。
(２年前はマッチポイントを握ってからの逆転負けでしたが)あのときと同じように１２－１１のときは僕がレシーブでした。絶対にチキータでいくと決めていたので、森薗くんにも『俺に任せて』と自信を持って入りました」

森薗政崇コメント
「試合前にこれまでの２年間のことを自分なりに思い返していて、ワールドツアーもグランドファイナルでも優勝しましたが、ワールドツアーで１回戦負けをしたことも何度もありました。
そのたびに大島さんとたくさん練習をして、『大丈夫、大丈夫』と言い聞かせていましたが、勝った瞬間にこれまでの苦しかったことが頭に浮かんできて、苦しかったけど頑張ってきてよかったと思いました。
(３ゲーム目の５－１０のときに二人で話をしていたと思いますが)僕が陳建安にストップをされて、台上のボールを狙いにいけず、ストップ対ストップでうまくいかない展開になっていたので、大島さから『もっといけ』と言われて、負けていたのもあって思い切っていったらすごく良い展開になって、そこからはトントンと挽回できました。
第２・３ゲームは、自分たちの戦術が悪いことはお互いわかっていたので、途中で方向転換して修正するだけでしたが、３ゲーム目の最後に関しては僕のチキータが
フォアサイドに狙われていたのですが、僕自身もスピードがあまり出ていないことを感じていたので、最後は思い切っていこうと思いました」