【女子シングルス３回戦】平野、伊藤が４回戦へ。佐藤は大激闘の末に敗れる。

平野美宇はパワーヒッターの陳思羽(チャイニーズタイペイ)と対戦。
陳は平野の速攻プレーにに対し、パワフルな両ハンドで応戦。見応えのあるラリーの応酬となった。
平野は第２ゲームを落とし、第３ゲームもジュースとなったが、勝負強さを発揮して、４－１で勝利した。

伊藤美誠は、蘇慧音（中国香港）と対戦。
伊藤らしいバックでの変化とドライブとスマッシュを使い分けた攻撃で、完全にゲームを支配して４－０のストレートで勝利した。

佐藤瞳は、ルーマニアのサマラと対戦。
佐藤の変化のあるカットで翻弄し３－１とリードしたが、徐々にサマラの回転量の多いドライブが入りだし、最終ゲームまでもつれる。
佐藤のカットとサマラのドライブの粘り合いとなり、サマラが１０－６とマッチポイントを握ったが、佐藤は我慢のプレーで１０－８まで盛り返す。
しかし、最後は佐藤のカットがネットにかかり、サマラの勝利。
佐藤は３回戦で惜しくも敗戦。涙を呑んだ
しかし、初舞台にして絶対に諦めることのない気迫と共に、すばらしいプレーを見せてくれた。

平野美宇　8,-8,10,7,5　陳思羽(チャイニーズタイペイ)

伊藤美誠　6,2,8,9　蘇慧音（中国香港）

佐藤瞳　5,8,-7,8,-4,-8,-8　サマラ(ルーマニア)

伊藤美誠コメント
「本当に最高の試合運びだったと思います。競ったところでしっかりと自分のプレーができて得点できたので、本当にすっきりした試合でした。
圧勝と言っても余裕はありませんでしたが、ゆっくり落ち着いてやっていました。ですから、余裕はないけど、心に余裕を持ってプレーしていた感じです。
今試合は相手にとってやりづらかったのではないかと思います。私のナックル性のボールを出して、相手もそれをネットミスしていたので『やりづらそうだな』と思いました。
手応えを感じられた試合でした。ドライブスマッシュやナックル性の”パンチ”も組み合わせてできたので、今日は一番いい試合でした。
明日は中国人選手と当たるので楽しみですし、今日は早く終わったのでしっかりケアをしてゆっくりやすみたいと思います。
朱雨玲とは２年前くらいのアジア選手権で当たりました。そのときは２－４で負けてしまいましたが、チャンスがあるなと思っていました。
戦いたいと思っていたので、朱雨玲選手だと決まったときはすごく嬉しかったですが、まだ当たる段階が早かったかなと思います。
ただ、メダルを獲るにはどちらにせよ中国人選手を倒さなければいけないので、勝ってメダル決定戦までいきたいです。
前回対戦した時は、相手のサービスがうまくて全然取れなかったのですが、だんだんとレシーブから点数が取れるようになって、サービスからは点数が取れました。
ラリーが上手いので、そういった細かいところで崩して、短いラリーで決めていきたいです。
今日みたいなプレーが中国人選手にどこまで通用するかが楽しみです」