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●男子シングルス準決勝
吉村和弘(愛知工業大) 4(4,ー8,ー8,ー6,7,7,7)3 吉田海偉(Global Athlete Project)
チキータでの強力なレシーブ、強烈な中陣バックドライブなど、シェークドライブの最新のプレーを見せて吉村が1ゲームを先取したこの試合。35歳の吉田海偉、フォアサイドへ飛びつくフットワークにさすがに往年のキレはなく、我慢の試合展開となる。
しかし、吉田はバック対バックの攻防で劣勢に立たされながらも、バックのショートや機を見てのプッシュ、回り込んで高い弧線で放つフォアドライブなどで吉村のプレーを狂わせていく。第2ゲーム中盤、7ー6から高く高く上げるロビングで吉村の空振りや打ちミスを誘ったプレーも、吉村の精神的動揺を誘うには十分だった。快調に決まっていた吉村の攻撃にあっけないミスが続き、吉田が3ゲームを連取する。吉村のバックドライブは強烈だったが、それだけに吉田に緩急をつけられるとミスも多い「諸刃の剣」となる。
そして、その「諸刃の剣」が第5ゲームから再び輝きを始める。強烈なバックドライブにミスがなくなり、吉田のロビング打ちをミスしてもひるまない。2ゲームを返して最終ゲームへと持ち込み、吉田の切れたストップをアップ系のサービスで封じて、パワードライブを打ち込む。
吉田も最後まで食い下がったが、6ー5でフォアの打ち合いから吉村が強烈な中陣バックドライブを突き刺し、この一本で勝負あり。続いて吉田が2本連続のサービスミスを犯し、吉村が11ー7で熱戦を制した。
不安定な試合運びではあったが、スイッチが入った時の攻撃力は兄・真晴顔負け。4ー3で吉村が勝利した。ここを乗り越えた吉村、決勝でのプレーが楽しみだ。