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昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。
このとき、女子選手の3冠獲得は昭和35年の山泉和子以来、54年ぶりとなる史上2人目の快挙。
毎年、数多くのドラマが生まれる全日本選手権大会。次回は2021年1月、大阪での開催が予定されている。
※所属・年齢は大会当時のまま
石川佳純が女子選手史上2人目となる3冠!
【女子シングルス決勝】
石川佳純と森薗美咲(日立化成)の同級生対決となった。1ゲーム目は、石川のサービスからの展開が良く決まり、7本で奪う。2ゲーム目は、森薗が会心のプレーで6-0とリード。そのままリードを保ち、2本で奪い返す。ここから接戦になるかと思われたが、3ゲーム目以降は石川が戦術を立て直し、サービスからの攻撃が良く決まり、8本で奪う。ゲームカウント2対1とリードしたことで、4、5ゲーム目は石川本来の躍動感あふれるプレーで主導権を握り、勝利。2年連続の優勝を果たした。
石川佳純 4(7,-2,8,5,7)1 森薗美咲
54年ぶりの3冠女王となった石川佳純
【女子ダブルス決勝】
石川佳純・平野早矢香(ミキハウス)と阿部愛莉・森薗美月(四天王寺高)が対戦。抜群の安定感を誇る石川・平野が圧倒的優位と思われたが、試合は互角の展開。高校生ペアは臆することなく、持ち味を出していく。阿部の変化プレーとスマッシュ、そして森薗の強打が女王ペアを追い詰めた。
試合の主導権は序盤こそ石川・平野が握っていたが、阿部がバックの粒高でレシーブし、少しずつ女王ペアのリズムを狂わせていく。小柄ながらパワーあふれる強打を放つ森薗の両ハンドで相手を崩し、阿部が必殺スマッシュで仕留めるパターンがはまり、2・3ゲームを奪取。後がなくなった石川・平野だが、4ゲーム目をジュースに持ちこみ、なんとか取り返す。
4ゲーム目の大ピンチを乗り越えて、最終ゲームは後半に一気にスパートをかけて10-6でチャンピオンシップポイントを握る。そこから阿部のカウンタースマッシュを2本もらったが、最後は集中力が途切れなかった石川・平野が高校生ペアを下し、2年連続、3度目の優勝に輝いた。
石川佳純・平野早矢香 3(6,-9,-7,12,8)2 阿部愛莉・森薗美月
抜群のコンビネーションをみせた石川(左)・平野
【混合ダブルス決勝】
吉村真晴(愛工大)・石川佳純と松平賢二・若宮三紗子(協和発酵キリン・日本生命)が対戦。各ゲームとも競ったが、終始ボールを支配したのは吉村・石川。追いつかれても吉村の一発と石川のカウンターでリードを許さない。極めつけは2ゲーム目の10-9で吉村がフェイントフリック。鮮やかなレシーブエースでゲームを連取して試合の流れを引き寄せた。それにしてもこの場面での大胆なプレー、吉村の強心臓はさすがだ。
石川は5年前に松平健太と組んで優勝しており、吉村とのペアでは2位3回、3位1回ともう少しのところで優勝を逃していた。鬼門の種目で見事に返り咲きのVを決めた。
吉村真晴・石川佳純 3(6,9,8)0 松平賢二・若宮三紗子
お互いの特徴を生かしたプレーで初優勝を飾った吉村(左)・石川
…詳しい結果は、バックナンバー2015年3月号で!