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東京2020オリンピック、最後の試合となった男子団体決勝は中国とドイツが対戦。
序盤から中国ペアが台上から攻撃的なプレーを見せて連続得点し6-1とリードしたが、ドイツペアも大きいラリーで力を発揮し7-7と並ぶ。しかし、競り合う場面でやはり強い中国。サービスレシーブからの展開で確実に決めて先制。
続く第2ゲームも中国ペアが主導権を握る。許昕のフォアフリック、馬龍の質の高い両ハンドドライブで再び、点差をつけてリード。今度はラリーでもミスが少なかった中国ペア。第3ゲームもその勢いそのままにストレートで勝利した。
随所で得点につながった許昕のフォアフリック。ペアリング歴の長い息の合ったプレーを見せた
ラリー戦に強さを見せたが、ここぞの場面で得点に結びつかなかったボル/フランチスカ
2番、樊振東とオフチャロフの単メダリスト対決は、今大会屈指の名試合となった。
序盤から激しいラリーの応戦。特にオフチャロフのバックハンドの威力は抜群で決定率が高い。そのオフチャロフが第1ゲームを先取すると、第2ゲームは樊振東が粘り強く打ち合いを制して取り返す。第3ゲームは一進一退の展開で、中盤でオフチャロフが長いラリーを制して9-6とリード。樊振東が質の高いストップでミスを誘い9-7としたところで、オフチャロフがタイムアウト。2点返されるも、オフチャロフのバックサービスが効き、最後はバックハンドが決まって2対1と王手をかけた。
第4ゲームは再び樊振東が取り返す。6-4の樊振東のポイントは今大会のベストラリーに入るほど壮絶。引き合いで左右に振られながら食らいつく樊振東。オフチャロフのバックがフォアサイドにネットインし、樊振東はカットで対応。オフチャロフはすかさずフォアドライブで決めに行くが、すぐに体勢を立て直した樊振東がみまパンチ顔負けのカウンター、そして豪快なフォアドライブ。有観客であれば、拍手喝采の大歓声だったことだろう。
最終ゲームは勢いそのままに樊振東がリード。威力抜群のチキータ、バックドライブを軸に得点を重ねて11-3で勝利し、中国が王手をかけた。
強力なバックハンドと臨機応変な身のこなしで、接戦を制した樊振東
サイドを切る鋭いバックハンドは大会随一。今大会、終始絶好調のプレーを見せたオフチャロフ
後がなくなったドイツはボル、中国はここで単金メダリストの馬龍が登場。先ほどの2番とは打って変わって、互いにサービスレシーブ、短いラリーで決めていく。4-4から馬龍が一気に10-4まで連続得点し、第1ゲームを先取。
第2ゲームは互いに譲らない攻防で競り合ったが、最後にフォアハンドで思い切りの良さを見せた馬龍が11-9で取って、金メダルへ王手。
第3ゲームもシーソーゲームで進む。積極的に攻撃を仕掛ける馬龍に対し、ボルは上手にかわしながらラリーでミスを誘う。馬龍リードの8-7でボルがストレートのロングサービスで点を取ると、馬龍もフォアサイドへのハーフロングサービスでミスを誘う。競り合う場面で質の高さがうかがえる。その後も馬龍が厳しいボールをしっかりつないで10-8と王手。勝負あったかと思われたが、ボルも粘りを見せて逆転しこのゲームを奪い返す。
第4ゲーム、ボルが流れを引き寄せたかに思われたが、それを馬龍がさえぎるような連続攻撃でスタート。ボルも対応力の高さを見せて一時はリードしたが、中盤からは馬龍のフォアハンドドライブが冴え、5-5から10-5と連続得点。ボルが粘り強いラリーで2点返すも、最後は馬龍が引き合いを制して勝利。
女子に続き、中国が4連覇を達成した。
競った場面で思い切のいいフォアドライブが光った馬龍。フォアで始まりフォアで決めたゲーム展開だった
ボールタッチに優れるフォアと前陣での威力のあるバックハンドドライブが決まっていたボル
決勝点を挙げた馬龍は、ロンドンから3大会連続の金メダル獲得となる
【男子団体】
決勝
中国 3-0 ドイツ
○1 許昕/馬龍 3(7,3,9)0 フランチスカ/ボル
○2 樊振東 3(-3,6,-9,5,3)2 オフチャロフ
○3 馬龍 3(5,9,-11,7)1 ボル