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2021.07.31

#RESULTS

東京2020五輪 オフチャロフが林昀儒をくだし2度目の銅メダルを獲得

男子シングルス3位決定戦は、昨日激闘の末に敗れたオフチャロフ(ドイツ)と林昀儒(チャイニーズタイペイ)が対戦。

第1ゲームから、互いに譲らない一進一退の展開。オフチャロフは豊富な種類のサービスを次々と繰り出し、林昀儒に的を絞らせない。林昀儒は、樊振東(中国)を苦しめたロングサービスを織り交ぜ、3球目攻撃に繋げていく。

第1・4ゲームをオフチャロフ、第2・3ゲームを林昀儒が奪い合い、迎えた第5ゲーム。1本目からオフチャロフがサービスでフォルトを取られてしまう、ここからやや精彩を欠いたプレーとなり、林昀儒が11-4で勝利して王手をかけた。

第6ゲームは、ギアを入れ替えたオフチャロフが中陣で林昀儒の攻撃を粘り強く凌ぎながら、攻撃に転じる。勝利への執念が感じられるプレーの連続だ。林昀儒もサービスレシーブから先手を取って攻撃を仕掛けていく。どちらも譲らないシーソーゲームのなか、林昀儒の強力なチキータが決まり10-9とマッチポイント。次もチキータレシーブでチャンスメイクするが、フォアで決め切れず、10-10に。ここから林昀儒が2度のマッチポイントを握ったが、勝ちを意識してしまったか、打ち急いでしまう。ポーカーフェイスを徹底してきた林昀儒の表情に初めて焦りの色が浮かんだ。一方、オフチャロフは冷静さが際立ち、相手のボールを見極めながらミスを誘うプレーが光り、14-12でオフチャロフがこのゲームをとって、最終ゲームへ突入。

序盤は肉薄したプレーで3-3となったが、ここからオフチャロフが連続ポイント。深いツッツキを林昀儒に持ち上げさせ、カウンターで狙う展開が功を奏し、9-3と大きくリード。林昀儒も負けじと横回転サービスでオフチャロフのツッツキを浮かせ、それを狙い打ち。レシーブもチキータからラリー展開に持ち込み、9-7と追い上げる。

オフチャロフは林昀儒のチキータを封じるべく、フォアサイドへの下回転サービスからの展開が功を奏し、11-7で勝利。ロンドン五輪以来、2個目となる銅メダルを獲得した。

 

前半の得点源となったバックドライブ。フォアサイドからクロスを切るコース取りが秀逸

 

 

自身も銅メダリストであるロスコフと熱い抱擁を交わした

 

 

あと一歩のところでメダルを逃した林昀儒。しかし、まだ19歳。若きエースの今後の活躍に期待

 

 

【男子シングルス】

3位決定戦

オフチャロフ(ドイツ) 4(11,-9,-6,4,-4,13,7)3 林昀儒(チャイニーズタイペイ)