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2月16日より、韓国・釜山でスタートする世界選手権団体戦。日本は前回大会に続くメダル獲得、そして優勝を目指す。
日本女子は前回、4大会連続となる準優勝。最後は中国にストレートで敗れたが、決勝までの7試合すべてに3-0で勝利するなど、世界に実力をピールした。今大会は昨年の世界選手権シングルスで3位に入賞した早田ひな、東京五輪シングルス銅メダルの伊藤美誠、成長著しい15歳の張本美和、パリ五輪代表候補予定選手の平野美宇、前回大会でも活躍を見せた木原美悠というメンバー構成。全員が世界ランキング30位以内という豪華な顔ぶれとなっている。
早田ひな
伊藤美誠
日本女子はグループリーグでブラジル、ルクセンブルク、南アフリカ、イランと対戦。メンバーを入れ替えながらの戦いが予想されるが、まずは無失点での1位通過が目標だ。決勝トーナメントでライバルとなりそうなのは地元の韓国をはじめとしたチャイニーズタイペイ、香港などのアジア勢。韓国は故障明けで前回大会を欠場した申裕斌が世界選手権団体戦デビュー。エースとして韓国を引っ張る。チャイニーズタイペイは鄭怡静が復調傾向にあり、他にも実力者が揃う。香港も粒揃いの戦力で確実に上位に食い込んでくるだろう。
その他、ドイツ、ルーマニアのヨーロッパ勢も強力。ドイツは前回大会の準決勝でも日本と対戦し、ミッテルハムが早田、シャン・シャオナが木原とフルゲームの接戦を演じた。今大会はハン・インが故障により欠場となったが、メダルを狙えるだけの実力はある。ルーマニアは昨年のヨーロッパ競技大会でドイツを破って優勝。帰化選手の存在が目立つ欧州女子の中にあって、スッチ、サマラ、ディアコヌら自国出身選手のみのメンバー構成で闘志溢れる戦いぶりを見せる。
申裕斌
そして優勝候補の筆頭・中国は今大会も強力。世界選手権シングルスで頂点に立っている孫穎莎と王曼昱、東京五輪シングルス金メダリストの陳夢という3本柱に、脇を固める王芸迪と陳幸同も相当な実力者。前回大会では全8試合で1マッチも落とさずに完全優勝を達成したが、今大会も圧倒的な実力を披露するか。
孫穎莎
日本男子は2018年の世界選手権団体戦で連続でのメダル獲得が途絶えたが、4年ぶりに開催された前回大会で3位に入賞し、2大会ぶりにメダルを獲得。準決勝の中国戦でも張本智和が2勝をあげて、大きなインパクトを残した。今大会は前回大会でも活躍を見せた張本と戸上隼輔、そして世界選手権初出場の松島輝空、篠塚大登、田中佑汰という顔ぶれで2大会連続でのメダル獲得を目指す。5人の平均年齢は20.2歳という、非常に若い布陣となっている。
今大会、日本男子はグループリーグから強敵・チャイニーズタイペイと対戦する。チャイニーズタイペイには世界ランキング8位の林昀儒がおり、2・3番手の荘智淵と高承睿も手強い。林昀儒に2点を奪われると厳しい戦いになるが、まずは最初の難関をくぐり抜けてグループリーグ1位通過を目指したい。
張本智和
優勝に最も近い位置にいる中国は樊振東、王楚欽、馬龍、梁靖崑、林高遠というメンバーでエントリー。上位ラウンドでは昨年の世界選手権シングルスで1・2フィニッシュを果たした樊振東と王楚欽を2点起用し、ベテランの馬龍が3番できっちりポイントを奪うというオーダーが予想される。第2シードのドイツも東京五輪団体戦で銀メダルを獲得したオフチャロフ、フランチスカ、ボルの3人にチウ・ダン、ドゥダという穴のないラインナップになっている。
馬龍
地元・韓国もエースの張禹珍に林鐘勲、李尚洙、安宰賢と実力者が揃い、4大会連続でのメダルを狙う。今年の夏にパリ五輪を控えるフランスもルブラン兄弟とゴーズィを中心に1997年大会以来となるメダル獲得で五輪に向けて勢いをつけたい。昨年のヨーロッパ選手権で21年ぶりの王座奪還を果たしたスウェーデンもモーレゴードを筆頭に個性豊かな才能が揃っており、有力なメダル候補だ。
F.ルブラン