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新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。
様々な困難のなか、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「宮崎県高等学校卓球競技大会兼R2大会」。実現推進に奔走した宮崎県高体連卓球専門部委員長の藤井健先生にお話を伺った。
令和2年度宮崎県高等学校卓球競技大会兼R2大会
6月27日 宮崎市総合体育館
7月11日 高鍋町総合体育館
主催:宮崎県卓球協会
主管:宮崎県高等学校体育連盟卓球専門部
藤井健
宮崎県高体連卓球専門部委員長
都城商業高校
なんとしても開催したいという強い思いがあった
「私は、部活動の一大イベントでもある県総体を開催したいという思いが強かったので、中止にならないように動いていました。しかし、5月の大型連休明けに、県総体の中止が発表されてしまいました。ただ、県総体が開催される予定だった5月末より前に、この大会の要項を提示すべく準備を進めていました。というのも、大会がなければ3年生が引退してしまうので、そうならぬよう、大会があることを周知するという意味もあって、その時期の提示が必須だったのです。
そして、県の方から開催可能という情報が出てすぐに、まず会場の確保に取り掛かりました。
全競技で県内初の大会。県卓協の尽力もあり感染予防を徹底
開催にあたり、感染予防策については、県卓球協会の協力なくしてできない大会でした。
まず、入場者を把握できるよう、全員にリストバンドを着用いただきました。これは、所在のわからない人がフラッと入ってこないようにするためで、とても画期的な方法だと思いました。
受付の際にはサーモグラフィと検温でチェックし、入場者にはこまめに消毒するよう促しました。役員はフェイスシールドを着用し、本部席・進行席にはアクリル板を設置しました。
また、試合ごとに紫外線消毒装置を使用して、卓球台やボールの消毒を徹底しました。さらに、 不便ではあったと思いますが、スコアカウンターも使用せず、審判は全て指でやっていただきました。
選手には、声を出さないこと、握手をしないこと、チェンジエンドをしないことに協力いただきました。やはり、準決勝あたりからヒートアップしてしまいましたが、それも放送で注意するようにしました。観戦も人数を制限して、事前申請済みの保護者のみとしました。
不便な中での開催となりましたが、参加者の、特に3年生が喜んでくれたようで感謝の言葉もたくさんいただきました。
また、全スポーツ競技を通して県内初の大会開催ということで注目度が高く、多くのメディアや県知事をはじめとする要人が来場されました。万全な対策で臨み、初日から2週間が経過しても問題は起きていないので、他競技にも参考にしていただけると光栄です。
今後は、8月末に県1年生大会、11月初旬に新人戦の開催を予定しています。今回の経験を生かして、予定通りに開催できるよう取り組んでいきたいです。
【大会結果】
男子団体
準決勝
都城商A 3-0 延岡工A
日南学園 3-1 都城商B
決勝
都城商A 3-0 日南学園
男子団体優勝の都城商A。「ライバルの日南学園は中国人選手が強いので、シングルスは厳しいかなと思っていましたが、勝てたことがまず一つ驚きでした。団体もダブルスを行わない方式で、中国人選手がいて3年生も新1年生も強力な日南学園の方が有利だと思っていましたが、うちの3年生は気合いが入っていたので、勝つことができました。よく頑張ってくれたと、すごくうれしかったですね」と藤井健監督
女子団体
準決勝
日南学園A 3-0 宮崎商A
日南学園B 3-1 都城商A
決勝
日南学園B 3-2 日南学園A
女子団体で同士討ちに勝利し、優勝した日南学園B
男子シングルス
準決勝
趙子正(日南学園) 3(3,8,10)0 細川隼(宮崎商)
藤井脩平(都城商) 3(9,8,3)0 髙柳玲(都城商)
決勝
藤井脩平 3(-7,8,7,-9,11)2 趙子正
男子シングルス優勝の藤井脩平(都城商)
女子シングルス
準決勝
宮國悠乃(日南学園) 3(-9,9,8,8)1 羽田彩乃(日南学園)
野口杏奈(日南学園) 3(9,7,4)0 倉本玲菜(宮崎商)
決勝
宮國悠乃 3(10,8,-10,11)1 野口杏奈
女子シングルス優勝の宮國悠乃(日南学園)