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東京2020オリンピック。男女シングルス準々決勝が行われた第5日。
石川佳純はユ・モンユ(シンガポール)と対戦。第1ゲームは石川が先手をとって攻撃を仕掛け先取したが、第2ゲームはユ・モンユがミドル攻めを効果的に使い、奪い返す。勝負の分かれ目となった第3ゲーム。石川がサービス3球目からの展開で得点を重ねて8-5とリードしたが、ユ・モンユがフォアストレートバッククロスと絶妙のコースで石川のフォアを抜く。
8-8と追いつかれながらも10-8とゲームポイントを握ったが、再び得点を許し、12-14でこのゲームを落としてしまう。
完全にペースをつかんだユ・モンユは第4ゲームもエンジン全開。ミスの少ないバックハンドを軸に石川を振り回して優位に立つ。石川は勝機を見出せないまま第5ゲームも0-10に。捨て身の攻撃で2点稼ぐも、最後までペースを乱さなかったユ・モンユが勝利を決めた。
悔しい敗戦となった石川。しかし、まだ団体戦がある。キャプテンと気負いすぎず、石川らしいハツラツとしたプレーを見せてほしい。
少し単調なプレーとなってしまった石川だが、随所でパワフルなフォアドライブが決まっていた
石川のフォア切る打点の高いバックハンドを放ったユ・モンユ。ミスの少ないラリー力も光った
一方、伊藤美誠は田志希(韓国)を寄せ付けることなく4対0で勝利し、準決勝進出を果たした。
第3ゲームは田志希がラリー戦に強さを見せ、一進一退の展開となったが、引き出しの多い伊藤はサービスエースで失点をすぐに取り返す巧さがあり、危なげない戦いぶりだった。
序盤から軽快なフットワークでしっかりとチャンスを仕留めていた伊藤。好調ぶりがうかがえるプレーだった
攻撃的なプレーが魅力の田志希だが、伊藤の変化のわかりづらいサービスに苦しんだ
中国勢も予想通り準決勝に駒を進めた。
陳夢は杜凱琹(中国香港)に2ゲーム先取を許したが、逆転で勝利。
孫頴莎もハン・イン(ドイツ)のよく止まる変化の鋭いカットを上手に攻略した。
明日の準決勝では、陳夢とユ・モンユ、伊藤と孫頴莎が対戦する。
劣勢の展開も、粘り強さでラリーを制し逆転勝利を収めた陳夢
積極的な攻撃で2ゲーム連取したが、陳夢のプレーを崩すことはできなかった
しっかりとボールを見極め、連続ドライブで得点を重ねた孫頴莎
台上でグッと止まる変化の強いカットが光ったが、孫頴莎を破ることはできなかった
【女子シングルス】
▼準々決勝
ユ・モンユ(シンガポール) 4(-8,5,12,6,2)1 石川佳純(日本)
陳夢(中国) 4(-6,-6,6,9,1,8)2 杜凱琹(中国香港)
伊藤美誠(日本) 4(5,1,10,6)0 田志希(韓国)
孫頴莎(中国) 4(8,3,8,6)0 ハン・イン(シンガポール)
(写真提供:ITTF)