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2020.08.06

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木造3冠!第86回全国高等学校選手権(インターハイ)を振り返る(2017年10月号から)

  • 男子シングルス優勝の木造勇人(愛工大名電)

  • 女子シングルス優勝の梅村優香(四天王寺)

  • 男子ダブルス優勝の木造勇人(左)・髙見真己(愛工大名電)

  • 女子ダブルス優勝の井絢乃(左)・三村優果(明徳義塾)

昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。

 

高校トップレベルの選手が全国から集う「インターハイ」。競技は男女シングルス・ダブルス・団体の計6種目。2017年7月28~8月2日に福島県・郡山総合体育館で行われ、木造勇人が3冠を達成した大会をピックアップ!
今年インターハイ本大会は中止となりましたが、関係者の熱い想いと努力により、各地で代替大会が都道府県レベルで計画され、また、すでに実施されています。各地から届く情況・模様に元気をいただきながら、当ホームページ「がんばろう!卓球人!」のタイトルでそれらニュースを紹介しています。そちらも是非閲覧ください。

 

第86回全国高等学校選手権(インターハイ)の報道ページはこちら!

 

※所属・年齢は大会当時のまま

 

木造勇人が3冠を達成!

 

【男子シングルス】
木造勇人(愛工大名電)と戸上隼輔(野田学園)が決勝で対戦。木造のセンスある両ハンド攻撃が随所で決まり、2連覇を達成した。「プレッシャーが凄かったです。調子もそこまで良くなかったので、嬉しい気持ちもありますが、ホッとした気持ちの方が大きいです」と木造。敗れた戸上は、威力ある両ハンド攻撃をみせた。
木造勇人 3(9,-7,7,4)1 戸上隼輔

 

抜群のボールタッチで2連覇を達成した木造勇人

 

【女子シングルス】
梅村優香(四天王寺)と岩越帆香(希望が丘)が決勝で対戦。両ハンドドライブを軸に勝ち上がってきた岩越に対し、梅村は鉄壁のブロックと変化でミスを誘い、繋いできたボールを攻撃する戦術を徹底する。ナチュラルに変化する梅村の返球に、岩越のミスが目立ち、最後は梅村のスマッシュが決まり、嬉しい初優勝を決めた。「出雲さん(遊学館)にはこれまで勝ったことがなかったので勝てたのが大きい」と梅村。
梅村優香 3(6,6,7)0 岩越帆香

 

鉄壁のブロックと攻撃のバランスが良かった梅村優香

 

【男子ダブルス】
決勝は木造勇人・髙見真己加山裕・田中佑汰の愛工大名電同士の対戦。激しいラリー戦となるも、勝負所で木造・髙見の攻撃がコース良く決まり、得点を挙げる。加山・田中も台上からチャンスを作るも、最後は木造・髙見の攻撃が上回り優勝を決めた。
木造勇人・髙見真己 3(-8,7,5,6)1 加山裕・田中佑汰

 

コース取りが良く、ラリー戦も強かった木造勇人(左)・髙見真己

 

【女子ダブルス】
決勝は井絢乃・三村優果(明徳義塾)と笹尾明日香・杉本恵(横浜隼人)が対戦。井・三村の打点の早い攻撃に対し、笹尾・杉本は、しっかりと回転をかけて得点を重ねていく。素晴らしいラリー戦が幾度も展開されるが、井・三村がわずかに上回り、涙の優勝を決めた。「絶対に優勝したくて、運がつくような行動をしてきました。2人で優勝できたきたことが嬉しい」と両者。
井絢乃・三村優果 3(8,7,-5,9)1 笹尾明日香・杉本恵

 

鋭い弾道で繰り出す連続ドライブで得点を重ねた井絢乃(左)・三村優果

 

【男子団体】
決勝は連覇を狙う愛工大名電と初優勝を狙う遊学館が対戦。トップで宮本春樹(愛工大名電)が川村大貴と対戦。両者ともに硬さが見えるが、宮本が最後まで攻める姿勢を崩さず、先取点を挙げる。続く2番はエースの木造勇人(愛工大名電)が素晴らしいプレーをみせて勝利し、王手をかける。勢いに乗った愛工大名電はダブルスも勝利し、連覇を達成した。木造はシングルス、ダブルス、団体の各種目で優勝し、3冠を達成。男子選手の3冠は4年ぶり12度目となる快挙である。敗れはしたが、遊学館の勝ち上がりは見事であった。

 

【男子決勝スコア】
愛工大名電 3-0 遊学館
〇1宮本春樹 3(7,-11,-12,9,8)2 川村大貴
〇2木造勇人 3(5,6,4)0 三上貴弘
〇3木造勇人・髙見真己 3(10,-6,7,10)1 出雲卓斗・五十嵐史弥
 4髙見真己 ---- 出雲卓斗
 5田中佑汰 ---- 五十嵐史弥

 

2年連続16回目の優勝を達成した愛工大名電

 

【女子団体】
4連覇中の四天王寺と明徳義塾が決勝で対戦。1番で三村優果(明徳義塾)が先取点を挙げる。2番では安定したドライブ攻撃が光った主将の木村香純(四天王寺)が奪い返す。3番のダブルスは梅村優香・塩見真希(四天王寺)が気持ちの入ったプレーとコースを突いた攻撃で王手をかける。4番の大川千尋(四天王寺)が安定感のあるカットで勝利し、5連覇を成し遂げた。

 

【女子決勝スコア】
四天王寺 3-1 明徳義塾
×1塩見真希 1(-7,-5,4,-9)3 三村優果
〇2木村香純 3(4,5,-4,10)1 里川奈優
〇3梅村優香・塩見真希 3(5,8,9)0 三村優果・井絢乃
〇4大川千尋 3(8,-10,3,5)1 船場清華
 5梅村優香 ---- 井絢乃

 

個々のレベルの高さが光り5連覇を達成した四天王寺

 

…詳報は、バックナンバー2017年10月号で!