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2021.03.16

#INFO

がんばろう!卓球人!埼玉県卓球協会「『開催されてよかった』と優勝者からの声」

  • 観客席の使用を制限して密を回避

  • 入場の際は手指消毒を徹底

  • 卓球台の清掃もしっかりと

新型コロナウイルスの影響により、様々な困難の中、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「全日本卓球選手権大会ジュニアの部埼玉県予選会」。実現推進に奔走した埼玉県卓球協会理事長の宮本善久さんにお話を伺った。

※取材は、10月1日

 

全日本卓球選手権大会ジュニアの部埼玉県予選会

9月12・13日

彩の国くまがやドーム

主催:埼玉県卓球協会

 

宮本善久(みやもと よしひさ)

埼玉県卓球協会理事長

 

参加者の安全・安心を第一に考えて

JTTAから「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」が出ましたので、県協会でもそれに準じたガイドラインを作成して臨みました。まず、参加者の皆さんの安全・安心を第一に考えて運営することを目標に準備を進めて参りました。会場の確保、参加人数の制限、4m間隔での卓球台数の確保、試合の消化時間、感染症対策など課題はたくさんありました。

更に困ったことには、当初使う予定だった会場が施設側の方針で選手の待機場所となるはずの観客席がすべて使えないということで急遽、「くまがやドーム」に変更し、準備のやり直しを強いられました。

特に、参加人数が大きな問題でした。通常の募集だと、1500人は超えますので、人数制限をかけました。条件は、昨年の全日本ジュニア県予選の実績を重視して、3・4回戦まで勝ち上がった選手に加え、全日本選手権ホープス以下の各カテゴリーの県代表者ということにしました。

 

大会前に“消毒方法の講習会”を実施

感染症対策としては、卓球台はきっちり測って4mの間隔を空けるようにしました。そして、特に心配したのは、やはり消毒です。大会開催の1週間前に環境衛生の専門家にご協力いただき、役員向けの講習会を行って、本大会に臨みました。

当日の感染予防を伴う会場の準備には、これまでとは違って約1時間半はかかり、役員の確保が難しいなか、30名の高校の先生方にお手伝いをいただきました。中には、自分の学校が大会に出ていなくても、朝の準備だけ手伝ってくださった先生方もいらっしゃいました。皆さんの協力あっての開催となり、とても感謝しています。

 

「開催されてよかった」優勝者からの声

優勝した両者からはそろって「開催されてよかった」と言ってくれました。

そして、男子優勝の狩野耕助選手(埼玉栄高)は「昨年の同大会はベスト4で、最後のジュニアで優勝できてうれしかった。これを励みに頑張りたい」

女子優勝の香取位圭選手(正智深谷高)は、「8月の県高校大会(代替大会)では、失意のベスト8。それが悔しくて、この大会にかけていた。声を出せない、卓球台に触れてはいけないなどの制約があり、いつもと違う緊張感があったが優勝できてよかった。また、厳しい状況下でもそれに対応していかなければならないことも学びました」と、それぞれの思いを語ってくれました。

 

登録をしていただいた皆さまに感謝

大会が軒並み中止となり、登録いただいている方、まだ登録されていない方から大会開催有無の問い合わせがたくさんありました。この先の状況は見通せないので協会としては「状況が変わり次第、すぐに大会ができる準備はしています。できるだけ登録をしていただけると助かります。」と言うことしかできませんでした。ですから、登録いただいている方には、本当に申し訳ないという気持ちとともに、このような状況の中でも登録をしていただいた皆さまには本当に感謝しております。

 

 

【大会結果】

▼男子単

準決勝

狩野耕助(埼玉栄) 3(4,8,5)0 品田那智(川越東)

小暮桜介(埼玉栄) 3(-9,13,-9,5,5)2 羽賀琉晴(埼玉栄)

決勝

狩野 3(11,7,-9,-10,10)2 小暮

3位決定戦

羽賀 3(-6,-9,5,8,9)2 品田

 

優勝の狩野耕助(埼玉栄/右)と準優勝の小暮桜介(同)

 

▼女子単

準決勝

香取位圭(正智深谷) 3(8,7,10)0 浦野涼奈(正智深谷)

永野萌衣(正智深谷) 3(6,6,-9,8)1 吉岡桜子(正智深谷)

決勝

香取 3(10,9,11)0 永野

3位決定戦

浦野 3(5,-9,-9,13,8)2 吉岡

 

優勝の香取位圭(正智深谷/左)と準優勝の永野萌衣(同)