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新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。
様々な困難の中、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「2020 Tokyo Thanks Match」。実現推進に奔走した東京都高等学校体育連盟卓球男子専門部委員長の平雅行先生にお話を伺った。
※取材日は、8月20日
2020 Tokyo Thanks Match
8月9日 柴崎市民体育館・武蔵野高校(女子学校対抗)、同11日~14日、18日~20日 エスフォルタアリーナ八王子(男女単、男女学校対抗)
主催:東京都教育委員会・東京都高等学校体育連盟
主管:東京都高等学校体育連盟卓球男子・女子専門部
平 雅行(たいら まさゆき)
東京都高等学校体育連盟卓球男子専門部委員長
東京都立小川高等学校教諭
--開催に至るまでの経緯をお聞かせください
4月の終わり、インターハイ中止のニュースがありました。
私の思いを伝えたかったので、東京都高体連男子卓球専門部のホームページに文章を掲載しました。書いた言葉が「疾風に勁草を知る」です。激しい風が吹いたときに本当に強い草が分かる。今回の状況に当てはめると、本当に困ったときに本当の人間性が分かるという意味になります。
ただその時には夏の地区別大会と多摩地区大会は開催出来ると思っていました。約1か月後に8月いっぱいまで大会が出来ないという通達が東京都高体連からあり、これで本当に何もないと思い、またホームページに文章を掲載しました。
高体連の常任委員会で、検討した結果、他県の状況を見て、各専門部の判断で代替大会を行ってもいいという話がありました。
卓球の場合にはたまたま、会場を私学大会や国公立大会で確保していたので、開催に踏み切りました。
開催するにあたり、まずは「安心・安全」が第一です。私も委員長になって1年目なので、前委員長の筒治先生(福生高校)をはじめ、多くの先生からお話を聞き、準備を進めました。
--開催の準備で特に大変だったことは何ですか
参加者数の問題がありました。ただ、3年生は全員参加させてあげたかったです。まず各学校にアンケートを取り、その結果をもとに3年生は希望者全員。1,2年生は、各学校4名以内という参加制限を設けました。制限を設けることは残念でしたが…。また、大田桜台高校の渡辺先生の考案を採用して、入場の際にQRコードを読み取り、出欠確認を行いました。高校生はスマホ慣れしているので、出欠確認の時間が削減でき、密も避けられました。
東京ならではと思い、明大八王子高校の田中先生と私の案でボールに「疾風勁草」と文字を入れ、参加記念に渡しています。
一番は、大会を開催出来たことを、本当にうれしく思っています。
--東京サンクスマッチという名称はどのように決められたのでしょう
東京高体連からこの名称でという指定がありました。他のスポーツでも、高体連主催の代替大会を行う場合にはこの名称になります。
--参加者からの声はありますか
「本当にこういう大会を開いてくれてありがとうございます」と多くの先生からいただいています。顧問の先生、コーチから感謝の言葉をいただいたことは、励みになりました。企画した甲斐があったなと思います。
--今後の展望を教えてください
まず一番は早くコロナウイルスが収まってほしいです。
私もずっと卓球をやってきた人間なので、卓球を通じて学ぶことは私自身も非常に多いです。卓球は一生できるスポーツですし、卓球を通じて仲間を増やして、つながりを大事にしてほしいなって思います。
【大会結果】
▼男子学校対抗
①東海大菅生②実践学園③足立学園④明大中野
男子学校対抗優勝 東海大菅生
▼女子学校対抗
①武蔵野②明大八王子③大田桜台④早稲田実業
女子学校対抗優勝 武蔵野
▼男子シングルス
準決勝
髙橋(東海大菅生) 3(10,-9,8,4)1 剣持(実践学園)
前原(東海大菅生) 3(6,-10,4,10)1 高橋(実践学園)
決勝
髙橋 3(7,-8,-12,7,9)2 前原
男子シングルス優勝 髙橋天馬(東海大菅生)
▼女子シングルス
準決勝
花井(武蔵野) 3(12,8,-11,10)1 加藤(日工大駒場)
加賀美(武蔵野) 3(7,9,-9,-8,6)2 前田(二階堂)
決勝
花井 3(7,9,-6,5)1 加賀美
女子シングルス優勝 花井可奈(武蔵野)
こぼれ話
取材当日は平委員長47歳の誕生日であった。
閉会式終了後に役員の先生方からサプライズでケーキが贈られた。