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東京2020オリンピック、女子団体準決勝。
これまでストレートで勝ち上がってきた日本がまたも圧倒的な強さを見せた。
準決勝の相手は、初のベスト4入りを果たした中国香港。勢いのある相手だったが、トップのダブルスから好プレーを連発。
サービスレシーブで主導権を握った石川佳純/平野美宇。李晧晴が威力のあるフォアで応戦するも、臨機応変に対応し、ラリー戦でも取りこぼすことなく3対0で勝利。流れをつかんで伊藤美誠にバトンタッチ。
抜群のテンポ感で、付け入る隙を与えなかった石川/平野
香港ペアはなかなか得意の攻撃的なプレーをさせてもらえなかった
エース対決は第1ゲームを伊藤、第2ゲームを杜凱琹が取り合う展開。互いに譲らない攻防で、コース取りも際どい。1対1で迎えた第3ゲーム、伊藤が1本目でサービスミスとなるが、ここから驚異のプレー。変化のわかりづらいサービスでチャンスを作り、長いラリーでも畳みかけるように攻撃を重ねて圧倒。0-1から11点連取でこのゲームを取ると、続く第4ゲームも伊藤のペース。杜凱琹のフォア前とバックへのロングサービスからの展開に失点もあったが、終盤は絶妙な読みで、回り込みフォアハンド強打をミドルへ突き刺す。杜凱琹は成すすべなくといったところだろうか。伊藤が勝利し、日本が王手。
打点の高いバックハンドが随所で決まっていた伊藤。サービスレシーブ、攻撃と文句なしの勝利
台上、両ハンド攻撃と総合力のあるプレーを披露した杜凱琹だったが、伊藤の次々と変わる戦術展開対しての対応が難しかった
3番は、絶好調の平野が登場。序盤から平野の回転量と威力十分のバックドライブが決まり、5-1とリード。しかし、李晧晴の丁寧な台上処理から、強烈なフォアドライブにつなげたプレーが光り追い上げる。最後は、李晧晴のバックをしつこく攻めてフォアを封じ、このゲームを12-10で逃げ切った。先制した平野はさらにギアを上げていく。“ハリケーン平野”の異名そのままに、矢継ぎ早な攻撃で圧倒。第2ゲームを連取すると、第3ゲームは9-0と大きくリード。李晧晴もそのスピードに食らいついて好ラリーを展開するも、平野の勢いは止まることを知らず。
3選手ともに見事な圧巻プレーで、決勝進出を果たした。
打点が早く、回転量・威力とトップレベルのバックハンドが要所で決まった平野。目にもとまらぬスピード卓球も光った
【女子団体】
準決勝
日本 3-0 中国香港
○1 石川佳純/平野美宇 3(7,2,8)0 蘇慧音/李晧晴
○2 伊藤美誠 3(9,-9,1,7)1 杜凱琹
○3 平野美宇 3(10,7,3)0 李晧晴
(写真提供:ITTF)