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新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。
様々な困難の中、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「2020新潟県高等学校体育大会」。実現推進に奔走した新潟県高等学校体育連盟卓球専門部委員長の松本滋先生にお話を伺った。
※取材日は、8月3日
2020新潟県高等学校体育大会
8月1~2日 新潟市東総合スポーツセンター
主催:新潟県高等学校体育連盟
共催:新潟県教育委員会
主管:新潟県高等学校体育連盟卓球専門部
松本滋(まつもと しげる)
新潟県高等学校体育連盟卓球専門部委員長
新発田南高等学校教員
県高体連から代替大会の開催要請。体育館確保は運がよかった
「今年3月に全国高校選抜がなくなり、今後も大会ができるのかと心配していましたが、結局感染拡大は収まりませんでした。例年、5月には地区大会を行い県大会に臨む時期ですが、両大会とも、中止が決定してしまいました。生徒たちは、県大会に出られないという悲しさや寂しさがあったと思います。
その後、代替大会の開催が可能か否か、毎日ニュースが二転三転する中で、6月初旬からできるのではないか、という話が浮かび上がってきました。7月には県高体連から『代替大会を行うので、参加できる競技は準備をしてほしい』と連絡が来たので、本格的に始動しました。
会場については、担当役員が体育館へ問い合わせたところ、オリンピックに参加するロシアが抑えていた新潟市内の体育館をキャンセルするのが遅くなったということで、ちょうど空いたところを抑えることができました。他競技は会場確保に苦労されていたようなので、本当にラッキーでした。
慎重に感染予防策に取り組んだ
種目については、日本卓球協会のガイドラインどおり、ダブルスは行いませんでした。団体戦も検討しましたが、どうしても密になってしまったり、応援をせずにはいられなくなるだろうと想定し、結局シングルスのみの実施となりました。
新潟県では早い段階で、卓球のクラスターが出てしまい、いまだに市内では卓球に対する風当たりが強いです。今回、我々も体育館側も初めてのオフィシャル大会ということで、非常にナーバスになりながら、慎重に準備を行いました。
感染予防策としては、まず無観客にすることを決めました。保護者は1選手につき2名まで、事前に申請書を提出、リスト外の人は入場禁止としました。
直前2週間の検温記録の提出と当日の検温をクリアした人のみ入場いただくということで、その運営に手間取りました。
卓球台は、通常の半分。選手が1試合ごとに消毒し、ボールは1試合ごとに変えました。希望者にはそのボールを持ち替えることをOKとしました。
密を避けるため、アドバイザーはなしとし、応援は当然拍手のみ。2~3時間に1度30分の換気を行いました。
選手だけでなく、保護者からの喜びの声が
今回、3年生のみとしたのは、体育館側から提示された制限人数から1・2年生も実施すると、保護者が入れられないということになり、そちらを優先しました。
参加した3年生はとてもスムーズに動いて協力してくれて、『さすが3年生!』という印象でした。『区切りがついてホッとした』『やっとこれで終われた』という感想を聞き、やってよかったなと思いました。また、保護者がとても喜んでいたという声が多かったという点でも成功を実感できました。
今回、開催したことにより、感染予防策について経験することができたので、日々変化していく中で、それに対応しながら今後も大会を開催していきたいと思います」
【大会結果】
▼男子シングルス
準決勝
渡辺凱(新潟産大附) 3(1,0,5)0 安川輝星(新潟産大附)
渡辺佳祐(開志国際) 3(-10,-11,5,9,3)2 尾崎響生(新潟産大附)
決勝
渡辺凱 3(4,7,8)0 渡辺佳祐
左から、男子シングルス優勝の渡辺凱、準優勝の渡辺佳祐
▼女子シングルス
準決勝
橋村朱莉(北越) 3(9,1,8)0 和田穂乃花(新潟産大附)
西村瞳(北越) 3(9,6,-6,-6,11)2 牧野百花(北越)
決勝
橋村 3(5,8,6)0 西村
左から、女子シングルス準優勝の西村瞳、優勝の橋村朱莉