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2020.10.13
インタビュー 平野早矢香 第2回〈全3回〉 JA全農2014世界選手権東京大会準決勝で逆転勝利! (2014年9月号から)
昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。
第2回は、世界選手権大会団体戦のそれぞれの試合を振り返り、勝ち上がれた理由を分析します。
*所属・年齢は当時のままです。
*ここに紹介の記事は、本誌記事を一部抜粋、編集しています。文中敬称略
本誌記事ページはこちら!
「自分のできることをする」
JA全農2014世界選手権東京大会で、女子日本代表チームは銀メダルを獲得した。だが、そこまでの道程は険しいものだった。
――前回の世界選手権団体戦は5位という結果でした。今回の目標は。
平野 福原愛選手(ANA)の欠場が決まり、正直戦力は落ちるところがあるな、と思っていました。ただ、試合をしてみないと、自分たちがどこまで勝ち上がれるかわからない状況でした。地元開催だったので、思い入れが強く、メダルは取りたい、と思っていました。
個人的には、自分の中で団体戦は3位が最高の成績だったので、今回は、決勝で中国と対戦したい、と思っていました。
――初戦のベラルーシ戦はトップに出場しましたが。
平野 緊張しました。
――理由は。
平野 福原選手が故障で欠場、かわりに石垣優香選手(日本生命)が出場となりました。アクシデントというかいろいろ嫌な流れがあったと思います。
オリンピックや世界選手権など多くの試合を経験させてもらっていますが、初戦での出来具合が、大会の流れ、チームの雰囲気に関係すると考えています。
また、女子の試合の前に、男子がギリシャに敗れているのも見ていたこともありましたので。
実際、オーダーを言われた時は、緊張するというか、凄く責任を感じました。最終的には、やるべきことはやってきたし、自分のできることをして、チームが勢いつくように、声を出したり、そういうプレーをしないといけないな、と思って試合に臨みました。
――内容は完璧だったと思います。
平野 パブロヴィッチ選手とは最近試合をしていなかったのですが、昔のイメージがあり、最後に対戦した時も、私が勝って終わっていたので、相手は攻撃的にくるだろうな、と思っていました。自分のプレーが思ったよりもよく、相手を見ることもできていたので、落ち着いてプレーすることができました。
――チャイニーズタイペイ戦は。
平野 予選リーグの山場だったと思います。タイペイ戦まで1本も落としていなかったので、みんな調子が良く、良い雰囲気でした。
また、組み合わせが決まった時に、相手がどこに出てきても良いように、イメージして準備してきたことも良かったと思います。
チームの精神的支柱としてプレー以外でも日本を支えた
――決勝トーナメント2回戦はオランダとなりました。相手はオーダーを変えてきましたが。
平野 自分のイメージと違うオーダーだったので、正直びっくりしました。
攻撃マンのエーラント選手の調子が良さそうで、ビデオを見たときに、自分にとってはちょっとやりにくい相手だな、という印象がありました。自分は彼女とトップで対戦するオーダーで、自分が勝たないと、チームが苦しいな、と思いました。
いろいろ動揺することはあったのですが、これまでのチームの勝ち上がりも良かったし、自分のやれることをして、負けたら仕方ない、と思って試合に臨みました。
――3番の石垣選手の試合は見ていましたか。
平野 4番の試合に備え、アップしながら、画面で見ている感じでした。どんな試合展開になっても良いように準備していました。
――5番の石川佳純選手(全農)の試合は。
平野 総合的に見て、石川選手の方が力は上だと思っていました。
ただ5番という場面で冷静にプレーするのは凄く難しいと思います。幸先よく2-0とリードしましたが、そこから相手が思い切ったプレーをするようになり、5ゲーム目も相手がリードしました。でもそこから石川選手は挽回しました。凄いことだと思います。
続きは10月16日に配信!
次回はいよいよ準決勝の中国香港戦!