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新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。
様々な困難の中、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「2020中学・高校3年生メモリアル卓球福岡大会」。実現推進に奔走した福岡県卓球協会の井上順吾会長にお話を伺った。合わせて催された卓球教室には、平野早矢香(ミキハウススポーツクラブアドバイザー)さんがゲスト出演。大会に花を添えた。また、地元出身の早田ひな(日本生命)選手から届いたビデオメッセージは会場を盛り上げた。
2020中学・高校3年生メモリアル卓球福岡大会
9月26日(土) 卓球教室(ゲスト:平野早矢香・立石アルファ裕一・立石イオタ良二)
大会第一日 (予選リーグ)
9月27日(日) 大会第二日 (予選リーグ・決勝トーナメント)
会場:県立スポーツ科学情報センター
主催:2020中学・高校3年生メモリアル卓球福岡大会実行委員会
共催:福岡県/福岡県教育委員会/福岡県卓球協会
【井上順吾会長インタビュー】
井上 順吾(いのうえ じゅんご)
福岡県卓球協会会長
--メモリアル福岡大会の開催経緯について
福岡県で2月20日に新型コロナウィルスの最初の感染者が出ました。3月に感染拡大して、4月になると中体連や高体連の試合、インターハイも開催されないというニュースが流れてきました。
中3、高3にとって大会が何もないことに疑問を感じ、県のスポーツ局と打合せをしました。万が一、新型コロナウィルスが感染拡大した際には大会中止も有り得るという想定もしつつ、開催に向けて準備を進めました。大会が開催されることで子供たちが頑張ろう、部活を継続しようという目標になったと思います。
中3になって部活をやめてしまった子がいました。私の大野城卓球アカデミー(クラブチーム)に来ていて、大会があるのでまた続けてくれました。目標があることが子供にとっては1番だと思います。大会開催に対して「よくぞやってくれましたね」というメッセージが届いたことはとても嬉しいです。この大会が成功できたのは応援ゼッケンやクラウドファンディングに協賛してくれた人たちのおかげです。その人たちの想いを大事にしていかねばと思います。
--応援ゼッケンとクラウドファンディングはどなたのアイディアですか
私たち実行委員で話し合いを重ねるうちに発想が生まれました。
応援ゼッケンとは、選手のゼッケンに企業名を入れることです。1口2万円で募り、125社239口集まりました。1口に対して5千円はコロナ禍で売り上げが落ちている花き業界のランの花などを贈りました。
千葉のお寺さんにも5口寄付していただきました。お礼の電話をした際に、寄付の理由を尋ねると、ふるさとが福岡県で応援したいとありがたいお言葉を頂きました。クラウドファンディングは100万円が集まり、会場に来られない保護者のために試合のライブ中継などの費用に使用しました。
--開催しての感想は
感無量です。県庁をはじめ、ボランティアの人たちにも沢山応援頂きました。いろいろな人たちの応援があったけれども、開催に至らなければ一番申し訳ないと思っていました。コロナ禍での実施方法があることを示せたと思います。他の競技の一つのモデルになるかもしれません。
--感染予防対策は
日本卓球協会のガイドラインに沿って行いました。また、受付の際に自動検温やアルコール消毒、パーテンションの使用、動線が交わらないように一方通行、時間を区切って参加者を分散させるなどの対策をしました。受付も初めは中で行う予定でしたが、天気が良かったので外で実施しました。
さらに、それぞれの台に責任者を配置しました。通常の業務に加え、コロナウィルスに対する意識を持たないといけない。そういった意識を持つことで、スタッフにとってもいい経験になったと思います。
--今後の展望を教えてください
今回の経験を活かして、スタッフや関係者の方に福岡でもやれるんだという自信を持ってほしいです。今後の目標は全日本や世界選手権などの大きい大会を福岡で開催することです。トップレベルの選手のプレーを目の前で観戦してもらい、子供たちが刺激を受けて、トップレベルを目指してほしい。そういった機会を作りたいです。
【卓球教室】
平野早矢香さん、立石アルファ裕一さん(立石ガクブチ店)、立石イオタ良二さん(同)をゲストに迎え、卓球教室を開催した。2時間と限られた時間の中、参加者からの質疑応答や代表者4名ずつが平野さん、立石アルファさんとチャレンジマッチを行った。
ゲストの平野早矢香さん(左)、立石アルファ裕一さん(中央)、立石イオタ良二さん(右)
立石アルファさんとチャレンジマッチ
チャレンジマッチ後にロンドンオリンピック銀メダルをかけて記念撮影
卓球教室参加者と記念撮影
【大会結果】
▼高校男子
1・2位トーナメント
①福本直人(香椎工業)②小屋野武(豊前JTC)
高校男子1・2位トーナメント優勝 福本直人
準優勝 小屋野武
3・4位トーナメント
①林輝人(近大付属福岡)②岡崎詩穏(青豊)
▼高校女子
1・2位トーナメント
①山城朱璃(中村女子)②上原希梨花(中村女子)
高校女子1・2位トーナメント優勝 山城朱璃
準優勝 上原希梨花
3・4位トーナメント
①倉光那菜(中村女子)②橋本茉桜(慶成)
▼中学男子
1・2位トーナメント
①古閑慎也(髙森卓球クラブ)②清田渉(板櫃)
中学男子1・2位トーナメント優勝 古閑慎也
準優勝 清田渉
3・4位トーナメント
①立石壮大(アカシア)②カーター和(古賀)
▼中学女子
1・2位トーナメント
①松本莉穂(筑邦西)②西田千紘(門司)
中学女子1・2位トーナメント優勝 松本莉穂
準優勝 西田千紘
3・4位トーナメント
①吉岡初菜(川田卓球クラブ)②中川凛(横代)
大会運営に携わったスタッフの皆さん