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新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。
様々な困難の中、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「2020熊本県高等学校卓球競技大会」。実現推進に奔走した熊本県高等学校体育連盟卓球専門部委員長の浦野誠也先生にお話を伺った。
※取材日は、8月17日
2020熊本県高等学校卓球競技大会
8月2日 天草市民センター体育館
主催:熊本県高等学校体育連盟、熊本県教育委員会
後援:熊本県卓球協会
主管:熊本県高等学校体育連盟卓球専門部
浦野誠也(うらの せいや)
熊本県高等学校体育連盟卓球専門部委員長
鹿本農業高等学校教員
県を挙げて代替大会を!
「インターハイ中止が決定後、6月5日に全競技の専門委員長が集う専門委員会が行われ、会長より『県民が納得できる中止理由がない限り、代替大会を開催するよう』指示がありました。卓球としては、対策を講じればできると思ったので、実施を決定しました。
また、当初、県内の指導者で何か試合ができないかと動いていましたが、やはり私たち高校の顧問としては、高体連の活動は体育の授業の延長と位置づけているので、特定の学校だけが集まるというのは、趣旨からかけ離れてしまいます。そういった理由も後押しして開催決定に至りました。なにより、3年生のためにという気持ちが大きかったです。
最初に着手したのは会場の確保ですが、先の会議で大会期日が7月4日~8月9日に絞られていたため、苦労しました。時期的に熱中症対策が必要になるため、空調設備が整っている施設を第一優先として、熊本県は広いため地理的に中心の会場を当たったところ、八代市総合体育館を予約することができました。
しかし、視察で感染予防策のシミュレーションも行って準備していた矢先に、大雨被害があり、会場が避難所になってしまいました。もう一度視察をしましたが、8月2日の開催は断念せざるを得ないだろうと、改めて会場探しをしました。
そして、地理的には厳しい条件でしたが、空調設備や卓球台を広く設置できる天草市民センターを確保することができました。
他県の高体連や、顧問の先生の協力を得て、感染予防策を徹底
感染予防策は、日本卓球協会や熊本県、天草市のガイドラインに沿いながら、長崎県高体連からいただいた資料や実際に視察をした佐賀県高体連の方法を参考にしました。
他に、出入り口を分けて一方通行にしたり、入り口での手指消毒を推奨したりしました。ボールは1試合ごとに交換、審判カウンターを使用する際には、衛生手袋の着用を義務付けました。
専門委員は7名いますが、それでは対応しきれなかったので、各学校の顧問の先生にもご協力いただきました。
静かな大会となったが、選手は変わらず一生懸命にプレー
今大会は、3年生のみで、さらに無観客だったので、いつもの盛り上がりのある雰囲気とは異なり、静かだったのが印象的でした。ただ、選手たちは変わらず一生懸命に集中して、時には少し声を出したりして、プレーに臨んでいました。
参加人数は男子が56名、女子が22名で、学校で感染者が出たため棄権になったチームもあり、申し込みの時点よりも減ってはいました。
そんな中でも、優勝した選手は「開催してもらえてよかった。感謝しています」とコメントしてくれました。
卓球競技としては県内で始めての大会ということで、他カテゴリーからも視察が来たりと注目の大会でした。10月には新人戦を行いますが、今大会で感染者は出なかったので、対策方法を踏襲しながら開催を目指したいです」
【大会結果】
▼男子シングルス
準決勝
加藤遼(慶誠) 3(-11,7,9,5)1 平田成信(開新)
林原千東(慶誠) 3(-13,6,-10,6,8)2 寺﨑雅也(慶誠)
決勝
加藤 3(8,-10,5,7)1 林原
男子シングルス入賞者
▼女子シングルス
準決勝
江上明里(開新) 3(7,8,-10,3)1 宮田梨紗(慶誠)
平野友菜(開新) 3(9,6,7)0 松本大空(尚絅)
決勝
平野 3(9,8,10)0 江上
女子シングルス入賞者